一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【ぼっち整体院は大変です】Vol.18 病気・感染に強い身体を創るためのビタミンCの摂り方

7月に入りまして、いよいよ夏本番!
とはいえ、梅雨はもう少し続きそうですね。

蒸し暑くて汗をかいたり、薄着になる割には、気温はそこまで高くないこの時期は体調を崩しやすい時期でもあります。
薄着のままで寝たりすると、朝起きると「あれ?なんだか喉がいがらっぽい…」という事もありがちです。

とはいえ、このご時世、迂闊に風邪の一つも引けません…

そんな時皆さんはどう対応しますか?

寝て過ごす?

早めに薬を飲む?

良く言われることですが風邪薬は風邪の諸症状を抑える効果しかありません。

風邪の予防と早期回復にはビタミンCの積極摂取と休養の組み合わせが一番です。※1

ビタミンCはストレスや病気に対する抵抗性をつけるのに必須のビタミンです。
またコラーゲンの合成に不可欠なので毛細血管や歯・軟骨さらには皮膚の健康を保つのに欠かせません。

ところがこのビタミンC。どんなものをどれぐらいの量、どういうタイミングで摂ればいいかはあまり知られてないんですね。

そんなわけで今日は風邪をはじめとする病気の予防さらには早期解消のためのビタミンCの摂り方を紹介していきます。

普通の風邪はもちろん、新型コロナウイルス感染症も風邪の一種ではあるので、その感染予防と感染時の重症化回避に役立つはずです。

また蕁麻疹や皮膚炎がある方や腰痛など筋肉骨格系の痛みのある方はもちろん、内臓系を含む全身の慢性的な痛みに悩まされている方にも、炎症抑制に有効な方法ですので是非試してみてくださいね。

さて本題に移ります。

ビタミンC摂取というと大半の方が以下のような方法を取られると思います。

・ビタミンC1日摂取推奨量100㎎を市販のビタミン剤で摂取する。

・ビタミンC含有量の高い果物を積極的に摂取する。

実はこのような方法ではあまり効果を期待できないんです。

オススメするのは次の方法なんです。

・天然由来のビタミンCを一回当たり1000㎎、1時間おきに摂取する(1日当たり10回ほど)。

「え!すごく多くない?」「そんなに摂らないといけないの?」「そんなに摂って大丈夫なの?」って思いますよね?

一つ一つ説明していきますね。

まずは「そんなに摂らないといけないの?」について、そうなんです。そんなに摂らないと効果を発揮しないんです。

そもそも推奨量100mgというのが少ないんじゃないかという思いもありますが、あくまで推奨量は健康な人が健康な食事を続けていてのその量なんですね。

だから身体に問題があったりして、その解決にビタミンCを大量消費する時では全然足らないんです。たとえば塩分の1日摂取目標量は男性8mg以下、女性7mg以下とされていますが、真夏の炎天下で肉体労働する時などは水分はもちろん、塩分ももっと摂らないといけません。それと同じですね。

さらにはこれは「そんなに摂って大丈夫なの?」という話とも関係しますが、ビタミンCなどの水溶性ビタミンは貯蔵できないのでその分はすべておしっこで排出されるんですね。なので摂りすぎの心配はさほどありません。※2

逆に「一時にたくさん摂っても意味ないよ」「必要以上とっても無駄だよ」とも言われるわけですが、「むしろどんどん尿に排出されるので、ある程度の量を継続的に取らないと体内の必要量をキープできない」というのが正解です。

かといって、摂取量が多いと吸収率が落ちるので、問題解決のためにビタミンCを摂る際は1000mgが摂取の目安となります。

健康な人の空腹時のビタミンCの血中濃度は0.7%なんですが、ビタミンCを摂取すると摂取後30分でピークの1.4%に到達して、その後はゆっくりと減少、4時間後にはもとの0.7%に戻るんです。

そこでビタミンC1000mgを1時間おきに摂取すると排出される分も見越してトータルで血中濃度3.9%をキープすることが出来るのです。

これによってビタミンC摂取の効果が本領発揮されるのです。もちろん寝ている時はムリなので起きている間の10時間程度の実践となります。

なお、市販のビタミン剤は天然由来のビタミンC(Lアスコルビン酸)ものではなく、安価な化学合成で生産されたものとなります。

化学合成で大量生産すると、分子構造は全く同じながら手袋の左右のように鏡で反転したような分子も生成されるんですね。

この現象をキラリティといい、反転した分子をキラル分子といいます。

天然由来のLアスコルビン酸が左手用手袋だとしたら、合成のLアスコルビン酸は左手用と右手用が混ざった状態になるんです。

そしてキラル分子は本来の分子が持つ化学的な作用を有しない場合や、本来の分子が持たない作用を及ぼしたりするんです。

合成ビタミンCのキラル分子は天然由来のビタミンCと同様の抗酸化作用はあることは分かっているのですが、身体の中でビタミンとして有効に働く(生理活性といいます)かどうかがはっきり分かっていないんです。

おそらく悪い方へは働かないと思われるのですが、どれだけの生理活性効果があるのか?どれくらいキラル分子が含まれるのか?(要らない右手用がどれだけ含まれるか?)も分からないので、天然由来ビタミンCの方が確実だと思われます。※3

また、日常の食事でビタミンCを摂ることはとても大切な事ですが、キウイフルーツ1個、柿1個(中サイズ)、イチゴ12個でビタミンCは約120mgなので一回1000mg×10回を果物で摂るのは現実的に難しいんですね。すべてのビタミンCを果物・野菜だけで摂ろうとするとそこに含まれる糖分の摂りすぎが起こる可能性もあります。

なので問題解決のために選択的にビタミンCを摂取するには、質の良いサプリメントを使うのがベストではないでしょうか?

購入の際は

①天然由来のビタミンCを使っているかどうか?

②継続的に摂るのでタイムリリース加工(体内で時間差でゆっくり吸収される加工をしているもの)をしていないものを選ぶ。

③一回当たり1000mg必要なので1タブレット当たり1000mg含有なら1個、500mg含有なら2個といった形でビタミンC含有量から摂取量を決める。

などの点にご留意して選んでもらえばよいかと思います。

参考までにお勧めできそうなサプリメントを紹介いたします。

https://jp.iherb.com/pr/Garden-of-Life-Vitamin-Code-RAW-Vitamin-C-500-mg-120-Vegan-Capsules/46038

https://jp.iherb.com/pr/Nature-s-Plus-Source-of-Life-Garden-Certified-Organic-Vitamin-C-60-Vegan-Capsules/24623

https://jp.iherb.com/pr/naturelo-vitamin-c-acerola-cherry-extract-with-citrus-bioflavonoids-90-time-release-capsules/100257

https://www.3838.com/kenko/item/02175/

ちなみに購入いただいてもあすとらむには一銭も入りません…

必要な時に必要なメディカルケアを受けるのは大切な事ですが、そういう事態に陥らないように、自己防衛することはもっと大切です。

ぜひ参考にして、ご自身の健康管理に役立ててくださいね!

※1 「風邪の早期解消にビタミンCはさほど有効でない」という研究結果も出ているのですが、どういった摂取条件だったのかが不明なので、正しい結論なのかは不明です。

※2 体質により摂取過剰で下痢、吐き気、胃けいれんが生じる場合があります。またヘモクロマトーシス罹患者の方は病状を悪化させる可能性があるのでお控え下さい。がん治療中の方、コレステロール値を調整する薬を服用中の方は医師とご相談ください。

※3 合成ビタミンCは安価で抗酸化作用はしっかりあるので、お風呂に小さじ一杯入れると塩素(カルキ)を中和してくれます。お肌の弱い方や髪が痛みやすい方はぜひお試しくださいね。

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京都府京都市出身。 立命館大学卒業後、エンジニアリングメーカーの営業職に9年間従事。 その後、横浜市関内のメディカルカイロプラクティックカレッジ横浜に入学。 卒業後、アルバイトで臨床経験を蓄積し、2015年10月に横浜市都筑区にて整体院『ヒーリングオフィスあすとらむ』を開業。

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