一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【ぼっち整体院は大変です】 Vol.39 ”健康”を決定する5つの要素 ⑧環境 ~加工食品~

皆さんのご自身の健康を保つために必要なものとして5つの要素があります。

運動量、身体の使い方、食事ときて、次は④環境についてお話したいと思います。

環境 ~その内、化学的に影響を与えるもの

環境とは「自分を取り巻き、影響を与えるもの全て」を指します。

自分に関係する自分以外のすべてのものを指すのでとても幅が広いですね。

一般的には「自然環境」と「社会環境」に分けることが多いのですが、今回は「化学的に影響を与えるもの」と「物理的に影響を与えるもの」に分けて説明していきたいと思います。

今回はそのうちの「使い方によっては化学的に身体に悪い影響を与えるもの、または与える恐れがあるもの=有害物質」について説明してみたいと思います。

身体に害を及ぼす可能性があるものとして「薬」「食品添加物」「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)」「遺伝子組み換え食品」について順番にとりあげていこうと思います。

加工食品

多くの食べ物は長期間保存することは出来ません。そのため、品質保存や有効利用、安定供給のために調味や加熱等の加工を加えたものが加工食品です。

加工食品はその加工度合いから4つのレベルに分かれます(サンパウロ大学が考案したNOVA食品分類)

レベル1…未加工または最低限の加工をしたもの。生もしくは加熱、乾燥、冷凍、粉砕などをしてある。
例)野菜、豆、米、肉、魚の他、パスタや小麦粉など

レベル2…料理の材料。レベル1から直接作られるもの。
例)塩、食用油、砂糖、酢、ハーブ、スパイス

レベル3…加工食品。レベル1にレベル2を加えてつくる比較的シンプルな加工
例)パン、パスタ、チーズ、ジャム、缶詰・瓶詰食品、燻製肉

レベル4…超加工食品(ウルトラプロセスドフーズ)。高度な加工が施されたもの。保存性・利便性に富むが、添加物も多い。
例)スナック菓子、ファストフード、冷凍食品、総菜、外食(格安チェーン店系列等)

加工食品は加工すればするほど、本来の栄養価が低下したり、味や色味が落ちてきます。

そしてその分を添加物で補なっています。

適度の添加物の使用は逆に食中毒を防ぐ等のメリットがありますが、資本主義社会の元で食の安全よりも企業の利益を優先して作られた食品には注意が必要ですね。

特に超加工食品は、糖質や脂質が多く含まれ、ビタミンやミネラルは少なく、効率とコストを求めて食品添加物も多く含まれがちです。

加工食品に含まれる食品添加物(pH調整剤、保存料、着色料、酸化防止剤、着色料、発色剤、香料など)は発がん性や、染色体異常・催奇形性などの危険があります。

全体の食事における超加工食品の割合が10%増えるごとに、がんの発症率が10%以上上がるとの研究結果も出ています。

単体では安全性が保障されていると言われていますが、複合的に摂取した時にどのような影響が起こるかは検証されていません。

また実際に日本では安全だと承認されている添加物が海外では使用禁止になっている事も多く、世界的に日本は食品の安全性について低評価を受けているのは事実です。

たとえばピロリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩などのリン酸塩はいろいろな加工食品に使われているのですが、腎機能の低下や骨代謝異常、鉄欠乏性貧血の誘発などの危険性があり、EUでは使用禁止が検討されています。

また、うま味調味料であるグルタミン酸ナトリウムはそれ自体の危険性は否定されていますが、大量摂取すると神経毒として働く可能性が指摘されており、摂りすぎに注意です。

大量摂取なんてしないよ!と思われるかもしれませんが、塩味や辛味は過剰だとしょっぱすぎたり辛すぎたりして食べれないのですが、グルタミン酸ナトリウムに関してはある程度味覚が飽和するとそれ以上は感じなくなり、同じような味になってしまいます。そのために摂りすぎに気づけないし、調理者の方も多めに入れている事に気づかないんですね。

さらには「アスパルテーム」「アセスルファムK」「スクラロース」などの人工甘味料もその安全性に疑問が持たれています。また、甘みを感知したのに血糖が上がらない事に脳が混乱し、結果食欲が増して食べ過ぎてしまい、余計に肥満を進めてしまうという問題もあります。

しかも人工甘味料というと清涼飲料やダイエット菓子に入っている様に思われがちですが、実際はその用途は広範です。スーパーの総菜など様々な食品に含まれているので注意が必要ですね。

 

ただ、すべて排除するのは難しいし、それでは人生が楽しくないのも事実です。

便利で美味しいですが、摂取しすぎや依存しすぎにならないよう注意して、うまく活用することが大切ですね。

ポイントは

・普段から成分表示を見る習慣をつけ、不自然なものがたくさん含まれる食品は避ける。

・野菜などはしっかりと流水で洗う(無農薬有機野菜などは逆に洗いすぎないほうがいいです)。味が濃い総菜などはものに依りますが、湯通し(ザルに食品を入れ、熱湯をかける)するのも有効です。

・100%を求めると逆に人生がおかしくなります(そういう知り合いがいます)。たとえば超加工食品と自然食品をうまく組み合わせてバランスを取るなど、ライフスタイルに合わせてスマートに使いこなしましょう。

 

次回は内分泌かく乱物質(環境ホルモン)についてお話します。

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京都府京都市出身。 立命館大学卒業後、エンジニアリングメーカーの営業職に9年間従事。 その後、横浜市関内のメディカルカイロプラクティックカレッジ横浜に入学。 卒業後、アルバイトで臨床経験を蓄積し、2015年10月に横浜市都筑区にて整体院『ヒーリングオフィスあすとらむ』を開業。

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