②退職の決断
ちょうど日本でも新型コロナウィルスが流行し始め、日に日に緊張感が増してきたころ、あらゆる企業が業績不振となり投資縮小の流れになりました。私が受注していた業務も予算縮小の影響を受け、メンバー削減の検討が始まりました。
当時、私のプロジェクトは協力会社さんを60名くらい採用していましたが、半分程度の削減が必要となり、複数の担当営業さんと毎日毎日調整をする日々でした。現場業務でもトラブルが発生し、早朝から深夜まで半年以上休みなしで対応していましたが、ついに身体が悲鳴をあげ、ドクターストップが入りました。
さらに療養中に父危篤の連絡が入り、飛んで実家に戻りましたが、そのまま父は亡くなりました。振り返ってみると、私はとにかく仕事を優先していたため、もう５年以上も実家には顔を出しておらず、本当に親不孝者であったと非常に後悔しました。
こういった出来事の中、自身のこれまでの仕事人生を振り返り、仕事上の葛藤やワークライフバランスを含め、このままだと自身の人生絶対に後悔するだろうなと強く考え始めました。もう40代に入り決して若いというわけではないですが、今決断しなければもう次はないだろうと考え、ここで退職の決断をしました。
通常、次の仕事（転職先）を決めてから退職するのが一般的ですが、私の場合は１年間準備期間を設けることにしました。職場からは当然心配もされましたが、妻にも理解してもらい退職するに至りました。
次回、退職後の１年について記載していきたいと思います。
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