近年、温暖化の影響もあり熱中症による死亡事故や緊急搬送が非常に増えてきています。
サッカー選手も例外ではなく、これから5,6月にかけて気温がどんどん上がっていくなかで熱中症にならないようにする為に暑熱対策がとても重要になってきます。
いわいる暑熱順化というものですが、まずは冬場にはあまり必要でなかった体温調節をしっかりできるようになることが大事で、落ちていた発汗量をしっかり増やして汗をかける体にするということが大切になって[…]

昨年一年を通してずっと言われてきた言葉があります。それは「良いプレーをしようとするのではく、良い準備をしよう」ということです。
それまでは試合の前は良いプレーをしようと、スーパープレー集を見て良いイメージを膨らませて悪いイメージをできるだけ持たない様にして試合前の準備をしていました。ですが、この言葉を聞いてからは、映像を見たりするのではなく普段やっている事を復習するようなイメージで考えるようになりました。
そうすると何故か[…]

36歳になってサッカー選手ではかなりベテランと言われる年齢になりました。ここ数年は怪我の影響もあったのですが、新しいことをするというよりは、筋力や体力を落とさない事を意識してトレーニングしていました。ですが昨シーズン新しいGKコーチに代わり新しいトレーニングがとても増えました。小学生からGKを始めて11年、プロになって14年間過ごしてきてきましたが、これまでにない指導で本当に多くの事を学ぶことができました。これまでは多くの事を[…]

歳をとるにつれて毎年1年間が過ぎるスピードが早くなっている感覚があるのですが、実際に新しい経験や体験が減って、刺激が少なくなっているせいで体感スピードが上がっているというのを記事で見たことがあります。
確かに小学校の6年間は新しい事だらけで永遠に続くのかと思うくらい長かったことを覚えています。
僕自身も毎年早くなる感覚はあるのですが、今年はコーチも新しくなり、新しい練習が殆どで新しい刺激が多かったせいなのか、長く充実した1[…]

前回、飛行機移動をする際の対処法を紹介しましたが、今回は飛行機移動をして到着してからのセルフケアを紹介していきたいと思います。
まず１つ目はウォーキングです。ウォーキングすることによって末端から血流が良くなり足の浮腫みを改善することができます。もし可能であれば軽いジョギングなどもおすすめです。
そして、二つ目は最近よく売られているフォームローラーなどを利用して、ふくらはぎや太もも、ハムストリング、内転筋などをコロコロする方[…]

今回は飛行機で移動をした際に推奨されている対策、リカバリーを紹介していきたいと思います。
まず飛行機は高い場所を飛ぶため、機内は気圧が下がり湿度も低くなります。そのため乾燥にる脱水、血圧低下で血の巡りが悪くなることによってむくんでしまい筋肉の状態が非常に悪くなります。
そのための1つ目の対策として、1番大事な事は水分補給です。飛行機に乗る前に500ml以上の水分を取る、そして機内でも意識的に水分補給をし、到着後も普段より多[…]

前回、前々回と私自身の緊張に対しての対処法を紹介してきましたが、今回が最後の対処法になります。

対処法と言っても今回は簡単に言うと「やりきる」です。やりきることに関しては、人それぞれ仕事によって色々あると思いますが、私はサッカー選手なので、普段の練習から自信を持てるまでやりきるという事にこだわっています。また、試合の用具の準備に関しても同じで、どんな状況になっても大丈夫な様にあらゆる準備をしています。なので必然的に荷物は[…]

前回、緊張の対処法として呼吸法を紹介しましたが、私自身がそれよりもまず1番大事にしている事は、緊張を無理に抑え込もうとするのではなく、緊張している自分をしっかりと受け入れるという事です。
自分の経験では、「ヤバい」「落ち着かないと」と抑え込もうとすると逆に緊張は大きく強くなる感覚があります。
なので、緊張していて当たり前、緊張できる場面や環境にいられることの素晴らしさ、緊張しているからこそ今よりもっと成長できると受け入れら[…]

皆さんも社会や生活の様々な場面で緊張する場面に出くわすと思います。今回はその緊張にどう向き合うと少し楽になるか、本来の力を発揮しやすくなるかを自分のこれまでやってきた経験を踏まえて書いていきたいと思います。
実は私自身すごくあがり症で緊張しやすく、これまで色々自分なりに試してきました。その中で最近1番即効性を感じている対処法が、
４・７・８呼吸法です。
① 息を完全に吐き切る
② 鼻から息を吸いながら4つ数える
③[…]

3月12日、2021年の10月に怪我をしてから約1年半ぶりに公式戦のピッチに立つことができました。これまで本当に多くの方に支えられてこの場に戻ってくることができました。そして、仲間のサポートのおかげで復帰戦を勝利で終えることができたことができました。私は35歳でサッカー選手としてはベテランと呼ばれる年齢になりましたが、まだまだ成長できると感じられる試合でもありました。練習はもちろん大事ですが、やはり真剣勝負の場で、より人は成長[…]

明治安田生命J3リーグはJ1リーグに遅れること2週間、3月4日遂に開幕しました。
今シーズンからJ3リーグは18チームから20チームに増え、遂にJFLとの自動昇降格と入れ替え戦も始まるレギュレーションに変更されました。これまでは降格がなかったため、多少結果よりも戦術を優先させて、自分たちのサッカーをひたすら追求するチームもありましたが、今年からは結果にもより拘っていかなければならなくなりました。
そのためこれまでよりもさら[…]

昨年末行われ、初の中東開催となったカタールワールドカップ。私はゴールキーパーをやっているせいなのか、特に気になったのがPK戦での勝敗の決定です。決めて当たり前と思われているPKですが、PK戦を勝利する上で意識している点がいくつかあります。その中でも１番大切にしている点は、キッカーよりもGKの方が有利という精神的な面で相手よりも優位に立つという点です。決めて当たり前と思われているキッカーの立場は、止めなければならないゴールキーパ[…]

怪我4
怪我について色々良い事もあったと書いてきましたが、1つ言える事は当然のことながら怪我は絶対にしない方が良いということです。怪我をする前、常日頃からしっかりと自分の身体と向き合って、何が足りないかを補うことが、強い身体を作る上で非常に大事になります。近年ではSNSやネット上で本当に多くの情報を得ることができます。ただし、その情報の全てが正しいものかはわかりません。なのでしっかりと自分自身で見極めて、考えて選択することが[…]

前回のつづき。
怪我をして良かった事の2つ目は、自分に足りない所が良く見えてきたという点です。
怪我をする前は気にならなかったのですが、私の場合は臀部の筋力不足であることが明確になりました。特に大臀筋は膝と直結していて、大臀筋の筋力があればヒザへの負担も減り、なおかつよりパワーもより多く使える為良い事だらけです。しかし、怪我をするまでは意識もしていなかったので膝により多くの負担がかかっていました。なので、一概には言えません[…]

前回の続き。
怪我をしないことが1番良いのですが、今回怪我をして初めて色々なことに気がつくことができて、自分にとってプラスになる事も少なからずありました。
まず1つ目は、当たり前のことですが、痛みがあるということは何かしらのサインを体が出しているということです。
プロの世界であれば必ずぶつかる壁だと思います。無理をして痛みを抱えながらプレーを続けるのか、やめるべきなのか。ドクターやトレーナーなどが助言することも多いですが[…]

スポーツに怪我は付き物ですが、私も昨年10月に膝蓋靭帯断裂という怪我を負ってしまいました。今回はその怪我について話していきたいと思います。
まずこの靭帯ですが、膝のお皿と腓骨をつないでいる靱帯で、切れてしまうと膝から下を持ち上げることができなくなってしまいます。
怪我をした約1週間後に手術を行い、当初の診断では全治6〜8ヶ月と言われましたが、実際にはかなり時間がかかってしまい、今年９月上旬に約11ヶ月ぶりに練習試合に復帰す[…]

前回のつづきです。
これまで色々なクラブでレジェンドと呼ばれる様な人達とプレーしてきましたが、そのレジェンド達に共通して言えるのもやはり”準備”だと思います。
特にトレーニングの前後に費やす時間は長く、トレーニング開始の2時間前くらいから入念に準備を開始する選手もいます。
ただ、準備の仕方は様々で、体幹トレーニングや筋トレで筋肉を温めたりする人もいれば、マッサージでほぐす人、お風呂で体を温める人もいます。
なので特に正[…]

よく準備ですべてが決まる、準備が9割というような言葉を耳にしますが、私も十数年プロサッカー選手としてやってきましたが、ここ数年は特にこの言葉を痛感します。
20代前半の頃は、トレーニングのウォーミングアップなど特にしなくてもすぐに体も動くし、怪我もしませんでした。
しかし、30代になってからはすぐには体も動かないし、疲労の抜け方も以前とは明らかに違う様になってきて、その分やはりトレーニング前後の準備にかかる時間はふえてきま[…]

私は現在神奈川県でサッカー選手として活動しています。

これまでずっとサッカーしかやってこなかったので、普段は自分から物事を発信したり、文章を書いたりする事がとても苦手で、正直に言うとコラムを書く事にもかなり不安がありました。

しかしこの度、個人事業主支援協会に加入させていただいたので、これを機に苦手な分野にもチャレンジして、自分の幅を広げていくと同時に、考えている事やこれまで経験してきた事などを言葉にしていければ良いなと思っています。