歯科技工士において‘独立して稼ぐ・良い環境で良い賃金を得る’といったそれぞれの意見の利点を享受し欠点を改善しようとすると第一に知識や技術の習得、独立するならばこれに人脈（コネクション）が必要となることは明らかです。文字に起こすと簡単ですが、このどれもが「ただただ働く」だけでは身に付かず、一定のラインを超えるまでは意識し努力し続けなければなりません。単なる待遇のみではなく、この点も卒後5年以内での高い離職率に影響していると思われ[…]

「歯科技工士」についてネットで検索すると、立場によって様々な意見が見られ、フォーカスされるのは　年収・労働環境と時間・離職率の高さ・将来性　についてが多くなっています。

専門学校の講師や職員は「求人倍率が高く労働環境も良くなってきている、独立して年商数億稼ぐ人もいる」と謳い

大手技工所の役員や社長は「担い手が少なく安定しており、デジタル化が進みデスクワークのような環境で仕事ができる」と言い

数の大半を占める勤[…]

歯科技工士という職業をご存知でしょうか。

歯科医師の指示において、各種機器材料を用いて各患者に応じた補綴物（ほてつぶつ）や矯正装置を作成する職業です。

私が歯科技工士として働き出した15年ほど前に医科歯科以外の方々に聞くと「歯医者さんでしょ？」と答える人が3割、「知らないし見当もつかない」と答える人が4割、「入れ歯作ったりとか？」と、なんとなく知っている人が残りの3割といったところでした。

その当時より更に個[…]