引き続き、③成長期(独立後)です。
今回は、一般に法人化を考えるタイミングと言われている以下について、私がどう考えたかについて説明してきます。
1.売上が1,000万円を超えたあたり
2.利益が900万程度を越えたあたり
まず、1の売上が1,000万円を超えると義務付けられるのが消費税の納税です。よく消費税の支払い免除を受けるために、1,000万円ギリギリで売上を抑えたいというような話があります。モノを売る商売であればそういったこともできるのかもしれませんが、私のように人月単金で定常的に仕事をしていると、そんなコントロールはできるはずもなく、単金が決まった時点で年の売り上げも決まるといった具合になります。私の場合、会計年度をフルで働くと1,000万円を超えるということがわかっていましたので、法人化についても考えてはいました。
ただ、ちょうとこのタイミングでインボイス制度の話が盛り上がってきました。結局のところ、インボイス制度の登録をするのであれば、(多少の経過措置はあるものの)消費税の支払い義務は発生します。
私は取引先との間でインボイス登録をするということを事前合意していたので、法人化したところで支払免除を受けることができないわけです。
よって、消費税免除という観点で法人化するという選択肢はここで消えました。
次回、利益(税率)の観点からの考えを説明していきます。