一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

ナマステ! Takuです。

先日、ある企業のアジャイル推進事例発表で耳にした「ウォーターフォール監獄」という言葉が強く印象に残りました。
これまでのやり方を変えたいという熱意は理解できるものの、既存の手法とあえて対立構造をつくることは、本当に最善の道なのでしょうか。

私は、どちらかを否定する対立構造よりも、対話と協調によってより良い未来を目指す姿勢を大切にしたいと考えています。

対立構造をつくることには、目先の推進力を生む一方で、組織全体や長期的な観点から見ると多くのデメリットがあります。
複雑な組織の問題やプロセスの課題が、単に「ウォーターフォールが悪い」「アジャイルがすべて正しい」という二項対立に単純化されてしまい、問題の根本的な原因(例えば、組織文化、意思決定プロセスなど)が見過ごされがちになります。
また、強制的に新しい手法を導入しても、反対側の人々に不満や不信感が残ります。表面的な合意に留まり、将来的にさらに深刻な対立を引き起こす火種となるリスクが高いでしょう。

たしかに、これまでのやり方からの変化は容易ではありません。
長年にわたる蓄積が大きいほど、変化には膨大なエネルギーと時間がかかります。
そうした環境の中で、一つひとつ実績を積み重ね、新しい文化を築こうと奮闘されている方々には、心から尊敬の念を抱いています。
対立ではなく、それぞれの知見を活かし合う対話こそが、より確かな変革を生み出すと信じています。

私たち自身と、ご家族や親しい方々、そして世界中の全ての方々に平安を。

OM, Shanti, Shanti, Shanti

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Taku

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