こんにちは、永田です。
前回、前々回に引き続き、今回もSQLについて書いていきます。
【トランザクションとは】
トランザクションとは、データベースにおける一連の処理を「ひとまとまり」として扱う仕組みです。
具体例として良くいわれるのは、銀行の送金処理です。
例えば、「Aさんの口座から1万円引き出して、Bさんの口座に1万円入金する」という処理があったとします。
この場合、Aさんの口座残高を1万円減らして、Bさんの口座残高を1万円増やすという処理が必要ですが、この処理を正確に、安全に行うためにトランザクションの仕組みを使用します。
【トランザクションの特徴】
トランザクションには次のような特徴があります。
1.Atomicity(原子性)
すべて成功するか、全部失敗して元に戻る(中途半端はなし)。
2.Consistency(一貫性)
データの整合性が常に保たれる。
3.Isolation(独立性)
複数の処理が同時に走っても干渉しない。
4.Durability(永続性)
COMMITした結果は障害が起きても保持される。
トランザクションにはこのような特徴があるため、正確で安全な処理が実行できます。
【トランザクションの命令のしかた】
トランザクション処理を実行するためには、次のようなルールがあります。
1.BEGIN TRAN
命令文の先頭に「BEGIN TRAN」を記入することで、「BEGIN TRAN」以降がトランザクション処理の命令文になります。
2.COMMIT
命令文を実行した後、「COMMIT」を実行することで処理が確定します。
3.ROLLBACK
命令文を実行した後、エラーなどで処理が正しく実行されなかった場合は、「ROLLBACK」を実行することで、命令文を実行する前の状態に戻すことができます。
今回はSQLのトランザクション処理について書かせていただきました。
お読みいただきありがとうございました。