地球を温暖化に導くエネルギーの源は太陽光線の照射にあります。大気圏外から
地球に到達する太陽からの照射エネルギーの年間平均値は1㎡当り342wに相当
します。この入射エネルギーとバランスするためには年平均で同等のエネルギーを
地球から宇宙へ放射する必要があります。しかし、大部分の放射は大気によって
妨害され、吸収された後で上下の方向に再放射されます。
地表からの熱放射を吸収するのは、水蒸気、二酸化炭素及び大気中に存在する
微量なガスです。この地表から放射される熱エネルギーが大気によって吸収され、
それによって引き起こされる地球温暖化のプロセスが温室の効果に似ているため
この現象は一般に温室効果といわれます。今月はこの辺で失礼いたします。