一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 🚨 「大丈夫」は危険信号!スポーツ現場の脳震盪対応、その指導は間違っていませんか?

先日、当院に通院する高校生の事例で、スポーツ現場の脳震盪対応について、非常に危険な事案がありました。

【実際の事例】頭を強打後、そのまま試合続行の末に…
バスケットボールの練習試合中、選手が転倒し頭を床に強打。 👇 本人は「大丈夫」と自己申告。 👇 指導者はそのまま試合に続行させる。 👇 帰宅後、体調不良(強い頭痛、光に過敏)を発症し、病院へ。 👇 診断結果は「脳震盪」と「頸椎捻挫」。

⚠️ 最も危険な対応:「大丈夫」の自己申告を信じること
この事例の最大の問題点は、頭部を強打した選手を、指導者がその日のうちに試合に復帰させたことです。

指導者が真っ先に守るべき、スポーツ医学の「国際基準」は極めて明確です。

🏀 押さえるべき脳震盪対応の国際基準
1. 「疑わしきは、プレーから外せ」
(If in doubt, sit them out.) 頭部への衝撃があった場合や、少しでも症状が疑われる場合は、直ちに競技を中止させなければなりません。本人の自己申告(「大丈夫」)は、脳の機能が一時的に麻痺している可能性があるため、決して信用してはいけません。

2. 当日中の競技復帰は絶対にNG
(No Same-Day Return to Play) 脳震盪が疑われる選手を、その日のうちに再び競技に戻してはいけません。これは、極めて重篤な状態に陥る可能性のある**「セカンドインパクト症候群」**を防ぐための鉄則です。

3. 指導体制の責任
練習試合で複数の指導者が居合わせても、誰もこの危険な行為を止めなかったことは、安全管理体制の欠陥です。指導者には、選手の命を守るための適切な知識と、それを遂行する責任があります。

🙏 保護者様、指導者の皆様へ
「スポーツでの頭部の怪我は軽く見ない」これが鉄則です。

頭を打った際は、必ず専門医の診察を受け、医師の許可が出るまで絶対安静を最優先にしてください。

当院では、脳神経外科との連携を取りながら、脳震盪後の頸椎捻挫や身体のバランス調整を慎重に行い、安全な競技復帰をサポートしていきます。

選手の未来を守るために、指導者の皆様は今一度、脳震盪対応のガイドラインをご確認ください!

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