一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

冷たい雨の南紀白浜、渋滞を抜けてたどり着いた夕暮れ。360kmの移動の果てに、仲間と囲んだ晩飯の温かさが沁みた。10月は、現場と技術、そして人とのつながりを深める1か月だった。
岡山では森林土木施工協会の講習会が開催され、座学から3D測量、ICT建機の試乗まで、密度の高いプログラムが展開された。参加者の真剣な眼差しに、技術の未来への期待が感じられた。
徳島では若手職員向けのICT研修会が行われ、AR体験を通じて現場の「見える化」の可能性を共有。点群処理やヒートマップ作成にも取り組み、現場の精度向上に向けた試行錯誤が続いた。
営業同行では、複数の建設会社を訪問し、ICT施工やチルトローテーターの活用について意見交換。現場の課題と技術の接点を探る時間は、実践者としての原点を思い出させてくれる。
講習会、現場支援、データ作成、会議、懇親会…日々の積み重ねの中で、技術は人に伝わり、現場に根を張っていく。ICT施工は単なる効率化ではなく、現場の声を可視化し、未来を描くための手段だ。
10月の活動を通じて改めて感じたのは、「技術は人をつなぐ」ということ。現場とともに歩み、伝え、育てる。その一歩一歩が、業界の未来を形づくっていく。

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山西 公彦

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