東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は10月10日、2025年9月度首都圏(一都三県)不動産市場の動向を発表しました。中古マンション、中古戸建ともに成約件数は引き続き大幅に増加したものの、中古戸建の成約価格は3ヶ月ぶりに下落に転じました。一方、中古マンションの成約平米単価は65ヶ月連続で上昇しています。
2025年9月に成約した首都圏中古マンションの平均平米単価は、前年同月比+12.3%の「85.18万円/㎡」でした。平米単価の上昇は65ヶ月連続です。成約件数も同+46.9%と大幅に増加し、在庫件数は2ヶ月連続で減少しています。
首都圏全域では成約平米単価が10%を超える上昇を見せたものの、エリア別では10%以上上昇したのは東京都区部のみ。横浜・川崎市を除く神奈川県、埼玉県、千葉県では下落しています。成約件数は全域で増加が見られましたが、千葉県の増加率は10%強と他のエリアと比較して小さい伸び率です。
2025年9月に成約した首都圏中古戸建の平均価格は、前年同月比-3.8%の「3,906万円」でした。成約件数は同+55.0%と引き続き大幅に増加し、在庫件数の増加率も縮小傾向にありますが、成約価格は3ヶ月ぶりに下落に転じています。
成約価格が上昇したのは東京都多摩と千葉県のみで、東京都区部では5ヶ月ぶりに下落に転じています。横浜市・川崎市は2ヶ月連続の下落で、左記を除く神奈川県の下落は7ヶ月連続です。一方、成約件数は全域で大幅に増加しました。