一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは

最近少しまた暖かくなったかなと思ったら寒かったり、忙しい今日このごろですが、

今回は技術進歩に伴う人間の仕事消失などに関して気になる記事があったので紹介したいと思います。

今回見つけた記事は

「機械翻訳が「人手の作業を大量破壊」 Mozilla日本語コミュニティが解散宣言 人力訳を上書き」

というものです。

私の友人にも翻訳の仕事をしている人が何人かいますが、やはり、自動翻訳のツールが徐々に定着してきており、

自動翻訳ツールで一旦翻訳したものを人間がチェックして微調整などを行うことも増えてきたと聞きます。

今回の記事では人力で訳したものを機械翻訳で翻訳したものに勝手に上書きして書き換えていたという内容でした。

しかも、これまでの人力の翻訳をAIの学習に活かそうとしていたようで、コミュニティ側は拒否しているとのことでした。

勝手に上書きしておいて、更にこれまでの人間の労力をAIの学習に活かそうなんて、

なんて自分勝手なのかと思い、コミュニティ側が拒否することは当たり前であると感じました。

製品のサポートページでこのような事が起きてしまうと、日本人がサポートページを読むことに苦労することになり、

それならば別の日本語のサポートページが充実したサービスへ流れるという事態が起きるのではないでしょうか。

AIは確かに作業時間も早く、コストも削減できるかもしれません。

しかし、これまでの人間の知見や特有の言い回しや単語など、まだまだAIには学習しきれていないことがあるはずです。

これまでのサポートページの翻訳をAI学習に使用しようとしていたように、学習が足りていないことは明らかです。

AIが学習できるのはこれまでの膨大な時間をかけて作られた人間の知見があってこそです。

そこを理解せずにAIを活用することはコスト削減ではなく、結果としてサービスの衰退を招くのではないでしょうか。

今回の記事を見て、AIの活用方法を間違えることで、このような事態が起きてしまうということが表面化されたのではないかと感じました。

AIの便利さばかりに気を取られず、これまでの人力の作業を軽視することなく共存できることが今後の課題なのではないかと感じます。

 

参考記事

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2511/07/news096.html

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根本 敦子

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