一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

いちごのシーズンがいよいよ始まりました。例年であれば、秋の訪れとともに花が揃い、収穫へ向けて穏やかに準備が進む時期です。しかし今年は、夏から初秋にかけて気温の高い日が長く続き、その影響で花の開花が遅れる状況となりました。

いちごは気温の低下を合図に花芽を形成する作物のため、高温が続くと株のリズムが乱れ、花芽分化が後ろにずれ込みます。結果として、定植後の生育にもやや遅れが見られ、ハウス内の管理にはいつも以上の気配りが求められました。

それでも、日射や朝晩のわずかな涼しさに反応し、株は少しずつ動き始めています。ようやく白い花がポツリ、ポツリと顔を出し、長い暑さを乗り越えた生命力を感じさせてくれるようになりました。開花が遅れた分、これからの管理が実の仕上がりを左右する重要な時期になりますが、一つひとつの花が結実へ向かう過程を丁寧に見守りながら、今年もおいしいいちごを届けられるよう努めていきたいと思います。

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江俣 利治

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