10月下旬から11月11日(個人事業主になってちょうど1年)までの約3週間は、現在メインの仕事となっている自動車競技イベント(世界ラリー選手権ラリージャパン)の仕事で豊田市に滞在していました。
このイベントは世界を転戦(2025年は全14戦中13戦)するうちの1戦で、2022年から豊田市を中心に愛知県・岐阜県を舞台に開催されています。
ラリーという競技は、エフワン(フォーミュラワン=F1GP)に代表されるような完全に閉鎖されたコース=サーキットで行なうレースとは違い、一般公道を使用します。また、サーキットレースと異なるのは、ドライバーだけではなくコドライバーと呼ばれるクルーと2人で車両に乗り、一斉にスタートするのではなく、1台ずつが時間を空けてスタートし、交通を遮断して完全閉鎖した状態の公道コースを走るという点です。
本番イベントという意味では、一般に公開する競技は木曜日から日曜までの4日間となりますが、イベント準備は1年前からスタートしていて、今年も幾度となく豊田市に滞在していました。最後は、直前の最終準備などがあるため2週間以上前から現地入りしていたわけです。
競技が行なわれるコースは、日本の場合で、ざっくり20km程度のコースが1日2~3か所。これを2回ずつ走って、実質3日で約300kmのコースを走って優劣をつけます。
一般公道を使用するため通常練習走行することはできないので、競技参加者には、本番前にコースを走る機会が設けられています。ただしその機会は1コース当たり2回まで。この時は一般車両と同じ条件で走り、コーナーの向き、大きさ、路面の状況・特徴等をノートに記録し、本番走行中はそのノートをコドライバーが読み上げて走るのです。このレッキと呼ばれる事前走行は、日本の場合3日間(月曜~水曜)行なわれます。
私はコースとなる公道の施設破損などをチェックするため、競技者がレッキで走る前に事前状況を記録するためにコース撮影を行ない、本番では競技走行直後にコースを走って破損等が確認された場合はその場所と破損状況などを撮影し記録を残すということを行なっていました。
今年は大きくなトラブルなく終えたので後始末は少なそうですが、実は来年の開催がこれまでの11月から5月へと大きくスケジュール変更されたため、イベント終了1週間後には早速2026年に向けた作業を開始すべくまた豊田市に向かいます。