一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

こんにちは

近所のスーパーではクリスマスソングが流れ、正月飾りも売られ始め、いよいよ年末になってきたなと思える季節になりました。

仕事では、ingress-nginxが2026年3月をもってEOLを迎えるという噂を聞きつけ、少し本ブログで簡単に紹介したいと思います。

まあ、ほぼほぼ以下公式で紹介されている内容になります。

https://kubernetes.io/blog/2025/11/11/ingress-nginx-retirement/

ingress-nginxとはなんぞ

・KubernetesでIngressリソースを使って、クラスタ内のサービスへHTTP/HTTPS外部アクセスを可能にするOSS

・クラウドベンダーに依存せずに、NGINXの設定をカスタムしたり、サードパーティ拡張が可能

結構案件で利用される方も多いのではないでしょうか。

EOLを迎える背景として、以下のようなことが紹介されていました。

なせEOLに至るか

・保守運用体制の限界
→多機能故に、メンテナンス工数が多く取られていたみたいです

・技術的負債の蓄積
→例として、NGINX の “snippets(任意の構成を注入できる)” 注釈のような機能が、「昔は便利だったが今ではセキュリティ・運用観点からはリスク」になっている、との指摘があり、またその機能の肥大化による改修負担も増えてきた

・よりモダンな代替技術の成熟
→代替として Gateway API を強く推奨されている
→Kubernetes のネットワーキングにおける次世代 API/標準化が進む中、古い方式(Ingress + Ingress-NGINX)を維持するよりも、新しい方式への移行を促す判断されている

では、ingress-nginx を利用しているエンジニアはどうすれば良いか?

ingress-nginx移行アプローチ

・Gateway API を採用する

・他の Ingress コントローラー(例:クラウドベンダー提供型、または CNCF で活発なプロジェクト)に切り替える

・Ingress-NGINX を当面維持するが、セキュリティリスクを許容/限定的に運用し、将来的には移行計画を立てる

あたりになりそうです。

LBの再作成などで、24/365 なシステムでは、結構切り替えプロセスに工数がかかりそうな気配です。クラウドエンジニアの宿命というやつでしょうか、、

時期的にはEOLまでまだ数ヶ月先ですが、そろそろ移行プロセスについて整理していきたいところ。

機会があれば、実際に移行する上でどのようなことを実施したのか、ブログで紹介できればと思います。

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Kenneth Ozeki

インフラ周りを担当するITエンジニアです。 経験はオンプレ5年、クラウド7年ほど python, go などで簡単な運用ツールも作成してます

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