一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • ストレッチの正しいやり方

ストレッチは手軽で効果的なケガ予防の手段ですが、“なんとなく伸ばしているだけ”になっている人は少なくありません。

ほんの少し意識を変えるだけで、身体の動きは驚くほどスムーズになり、ケガのリスクもぐっと下がります。今回は、一般の方が日常で取り入れやすい「正しいストレッチ」の考え方をご紹介します。

まず知っておきたいのは、ストレッチには大きく二つの種類があるということです。

ひとつは静的ストレッチで、筋肉を伸ばした状態で姿勢を保つ方法。

運動後やリラックスしたい時に適しており、筋の緊張を落ち着かせたり柔軟性を高めたりする効果があります。

もうひとつは動的ストレッチです。

静的ストレッチとはちがい身体を動かしながら筋や関節を伸ばす法です。運動前に行うと、筋温が上がり、神経系が活性化し、動きの準備が整います。目的に合わせてこの二つを使い分けることが大切です。

ストレッチの効果を左右する大きなポイントは、「呼吸」と「強度」のコントロールです。

無理に伸ばそうとすると呼吸が止まり、筋肉はかえって身構えて硬くなってしまいます。深く呼吸できる範囲で、気持ちよく伸びていると感じる程度が最適です。また、反動をつけるような勢い任せの伸ばし方は、防御反応で筋肉が縮もうとするため逆効果になります。伸ばす時間は20〜30秒を目安にし、特に運動前に長時間の静的ストレッチを行うのは控えましょう。

さらに大切なのが、「どこを伸ばしているのか」を理解することです。

伸びている場所がぼんやりしたままだと、姿勢が崩れたり、本来伸ばしたい部位に刺激が届かなかったりします。たとえばハムストリングを伸ばす場合、腰を丸めるのではなく、股関節から体を倒すことで効果が大きく変わります。股関節前のストレッチでは、骨盤を軽く前に押し出す感覚を意識すると伸びが明確になります。胸のストレッチでも、壁に手を当てて体をゆっくり回すだけで肩まわりが軽くなり、姿勢の改善にもつながります。

ストレッチで最も大切なのは、「短時間でも続ける」ことです。1回に長くやるよりも、5分でもいいので少しずつ毎日取り組む方が、筋の緊張が整い、身体の動きが安定しやすくなります。ウォーミングアップの質が上がり、疲労が溜まりにくくなるなど、ストレッチは日常生活のパフォーマンスにも良い影響を与えます。

正しいやり方を理解して実践することで、ストレッチはただの“習慣”から“身体を守るための武器”へ変わります。今日からぜひ、質の高いストレッチを取り入れてみてください。身体が軽くなる感覚をきっと実感できるはずです。

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