CI/CD（Continuous Integration / Continuous Delivery）は、ソフトウェア開発における自動化の要となる仕組みです。コードを変更するたびに自動でビルドやテストが走り、問題がなければそのままデプロイまで進むため、手作業による確認やリリース作業の負担を大幅に減らせます。これにより、開発者は「コードを書くこと」に集中でき、品質とスピードを両立することが可能になります。特にインフラやクラウド環境では、IaC（Infrastructure as Code）と組み合わせることで、環境構築から運用まで一貫して自動化できる点が大きな魅力です。
便利さの本質は「小さな変更を安全に、素早く届けられる」ことです。従来のようにリリース前に大量の作業を抱えるのではなく、日々の開発サイクルに組み込むことで、リスクを分散し、障害発生時も迅速に修正を反映できます。結果として、ユーザーへの価値提供が早まり、ビジネス面でも競争力を高めることにつながります。
では、自分でCI/CDを構築できるようになるにはどうすればよいでしょうか。まずは基本的な流れを理解することが重要です。リポジトリにコードをプッシュ → 自動ビルド → テスト → デプロイ、という一連のステップを頭に描けるようにしましょう。その上で、GitHub ActionsやAzure DevOps、GitLab CIなどのツールを触りながら「小さなパイプライン」を作ってみるのがおすすめです。例えば、単純なユニットテストを自動化するだけでもCIの効果を実感できます。次に、DockerやTerraformと組み合わせて環境構築やインフラ管理まで自動化を広げれば、より実践的なCI/CDを体得できます。
CI/CDは単なる便利な仕組みではなく、エンジニアとしての成長を後押しする学びの場でもあります。自分で構築できるようになることで、プロジェクトの効率化だけでなく、技術的な信頼性や提案力も高められるでしょう。
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