【自由で開かれたインド太平洋戦略】❼
安倍政権は、支持率を10%も落としながらも、これを成立させる。全ては、自由で開かれたインド太平洋戦略という新たな世界の枠組みを作る上で、それを日本が中心になって進めていく上で、必要なことだったのだ。
作られた枠組みの中にあとから入るということは、すでに他国に有利なルールに従うということだ。安倍総理は、ルール自体を日本に有利なように作るところからやっていくことの重要性を理解していた。
そしてこのルール作りは成功する。日本が主導して、世界の新たな枠組みを作ったのだ。もちろんその中心にいるのは、日本である。
世界の真ん中で咲き誇る日本。
一人の政治家が、しかも日本の政治家が、これほどの世界の枠組みを作った例はもちろんない。世界でも初めてのことではないか。
国際連盟を提唱したウィルソン大統領。冷戦を終結させたレーガン大統領。また一帯一路構想を進めようとした習近平などが挙げられるかも知れないが、自由で開かれたインド太平洋戦略は、それより遥か
にスケールが大きい。
くり返すが、その真ん中にいるのが日本なのだ。安倍総理が亡くなったとき、世界中のリーダー、要人、ジャーナリズムからその功績をなぜあれだけ讃え惜しまれたのか、分かろうというものだ。