一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • FCビジネスの歴史と現状

昭和の高度経済成長時代の日本に、米国から持ち込まれたFCビジネスは、『ビジネス・フォーマット型FC』です。日本フランチャイズチェーン協会が編集した『フランチャイズハンドブック』にも、我が国においては伝統的フランチャイズシステムをフランチャイズの範疇に入れていないとの記述があります。

日本で初めてFCシステムを導入して開業したのは、ダスキンの『愛の店』と不二家の洋菓子店と言われています。ともに1963年のことで、『愛の店』が7月、不二家が10月です。続いて2年後の1965年には、クリーニングの白洋舎がフランチャイズを開始。その翌年の1966年には、養老乃瀧、山田うどん、アートコーヒー、タカラブネ、1967年には、8番ラーメン、どさん子がフランチャイズ展開を始めています。このように日本のFCビジネスは1960年代後半に花開きました。その後、景気の波による影響を受けながらも、ほぼ一直線の右肩上がりで発展してきたことについては、説明を要さないでしょう。1972年には、社団法人日本フランチャイズチェーン協会(JFA)が設立されました。1975年度のJFAの調査によれば、店舗数が2万8千余店、市場規模が1兆3800億円でした。それが2017年度には、店舗数が約26,3万店補、市場規模が約25,6兆円にまで拡大したわけです。

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日坂 景志

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