個人事業主になると、

よく分からなくなるのがこれ。

「この移動、経費にしていいの？」

・仕事もしてる

・でも私用も混ざってる

・グレーな気がする

今日は、

旅費を経費にするための考え方の軸を整理します。

結論から：旅費は「目的」で決まる

距離でも、金額でもない。

旅費が経費になるかどうかは、

その移動の目的が事業かどうか。

これだけ。

税務署が見るのは、

「その移動は、

売上を得るために必要だったか？」

ここが説明できれば、基本OK。

経費にできる旅費の代表例

① 仕事のための移動費

・取引先との打ち合わせ

・仕入れ

・外注先との面談

・イベント・展示会・勉強会

→ 電車代・バス代・タクシー代

→ ガソリン代・高速代・駐車場代

これらは旅費交通費として経費。

② 出張時の宿泊費

・仕事のために泊まる必要がある

・業務が主目的

この条件を満たせばOK。

ビジネスホテルでも、

ある程度の宿泊費でも問題なし。

※ただし、

明らかに観光目的の高級宿は説明が難しくなる。

③ 出張中の移動費

・現地での電車移動

・バス

・タクシー

これも問題なく経費。

グレーになりやすいケース

ここが一番大事。

① 私用と仕事が混ざっている旅行

例：

・旅行ついでに少し仕事

・仕事ついでに観光

この場合は、

仕事割合分だけ経費にする。

・移動の主目的が仕事 → OK

・観光がメイン → 基本NG

全部を経費にするのは危険。

② 家族旅行を兼ねた出張

・自分の分の旅費

・自分の宿泊費

→ 仕事目的ならOK。

・家族の分

→ 原則NG。

家族分を経費にすると、

かなり突っ込まれやすい。

③ カフェや移動中の軽食

・移動中のコーヒー

・軽食

これは旅費ではなく、

会議費・雑費扱いになることが多い。

「何費か」より、

事業との関係性が説明できるかが重要。

領収書がなくても経費にできる？

結論：

記録があればOKなケースもある。

・電車代

・バス代

IC履歴やメモがあれば、

認められることも多い。

ただし、

何のための移動かは必ず残す。

旅費を経費にするためのコツ

① 「なぜ行ったか」を一言で書く

帳簿やメモに、

・○月○日

・○○打ち合わせのため移動

これだけでOK。

② 旅程が分かる形で残す

・メール

・スケジュール

・イベント案内

後から見て、

仕事だったと分かる証拠があれば強い。

③ 欲張らない

全部経費にしようとしない。

・仕事分だけ

・説明できる分だけ

これが一番安全。