一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 身近に潜む化学物質―フタル酸エステルの話

こんにちは!

今回は身近に潜む化学物質―フタル酸エステルの話です。

フタル酸エステルは、プラスチックを柔らかくするために使われる化学物質で、主に塩化ビニル製品に添加されています。床材、壁紙、カーテン、食品包装、玩具、文房具、化粧品など、私たちの生活のあらゆる場面に存在しています。問題は、フタル酸エステルが製品に化学的に結合していないため、時間とともに空気中や食品、皮膚へと移行しやすい点です。

体への影響として特に指摘されているのが、内分泌かく乱作用です。これはホルモンの働きを乱す作用で、動物実験では生殖機能への影響や発達障害との関連が報告されています。人においても、胎児期や乳幼児期に多く曝露されると、将来的な健康リスクが高まる可能性があると懸念されています。また、アレルギー症状やぜんそくとの関連を示す研究もあります。

生活の中での主な曝露経路は、室内のハウスダスト、食品への移行、皮膚からの吸収です。特に換気の悪い室内や、古いビニル製品が多い環境では注意が必要です。対策としては、こまめな換気や掃除、食品を直接プラスチック容器で加熱しないこと、成分表示を確認しフタル酸エステル不使用の製品を選ぶことが有効です。正しい知識を持ち、日常の選択を少し見直すことが、健康を守る第一歩になります。

 

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岡安 正幸

さいたま市でフランス式アロマ&クリーニングのハイブリッド店を経営。コロナで副業を考えた時に、人・金・時間・場所・経験不要で健康に寄与するフランス式アロマ事業を始めました。異色の組み合せと思われがちですが、事業の相乗効果があり、お客様にも大変好評です。コロナ禍で店舗経営にお困りの方(特にクリーニング店)はノウハウをシェアしますので、“クリーニング彩”でググって連絡下さい。

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