自宅の一角に小さなパン工房を構え、毎朝焼きたての香りに包まれながらパンを焼き始めてから、早いもので4年が経ちました。現在は、地元のJA(農協)さんの直売所にパンを卸させていただき、地域密着型のパン屋として活動しています。
開業当初は、「店舗を持たない自分に、どれだけのお客様とつながりが持てるだろうか」という不安もありました。しかし、JAさんという地域の信頼ある拠点を通じて、私のパンは想像以上に多くの方々の手に渡っていきました。「昨日のパン、美味しかったよ」「子供がここのパンしか食べなくて」といった温かいお声を直接、あるいはJAのスタッフさんを通じていただくたびに、個人事業主として活動する大きな喜びと責任を感じています。
私のお仕事を通じて実感している、個人事業主として大切なことは「自分に合った販路を見つけ、地域と共生すること」です。一人で全てを抱え込むのではなく、地域のネットワークやインフラを借りることで、私は「より美味しいパンを作る」という本来の仕事に集中することができています。
4年にわたる多くのお客様のご支援に心から感謝し、これからも「食」を通じて地域の皆様に小さな幸せと笑顔を届けていきたいと思います。同じように地域で頑張る個人事業主の皆様、共に歩んでいきましょう。