一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

僕は、同じ場所に居続けるのが、あまり得意ではない。

デザイナー、プランナー、ディレクター、プロデューサー、事業部長。
役割や立場を変えながら、20年ほど現場に立ってきた。

変わり続けてきたのは、逃げたいからではなく、
考え続けるためだったと思っている。
僕が何を見て、何をつくり、何を届けたいのか

これまで関わってきたのは
大手企業、地方の中小事業、食品メーカー、観光、イベント、行政、クリエイティブ、AI活用。規模も領域もさまざまだ。

一見すると脈絡のない仕事に見えるかもしれない。
でも、どの現場にも共通していた視点がある。

それは
プロセスをどうつくり、どう整えるか
ということだった。

何をつくるか以前に
どう考え、どう進めるか。

肩書きや分野が変わっても
仕事の中心にあったのは、ずっとそこだった。

一度、立ち止まった理由
40歳を前に、人生と働き方を問い直した。

成長しているはずなのに
どこか鈍くなっている感覚。
視界は広がったのに
判断が重くなっているような違和感。

振り返ると、転職も引越しも何度も繰り返してきた。
同じ環境に居続けることが、性格的にあまり得意ではなかった。

環境を変えることで
考え方や視点は更新されてきた一方で、
気づけば、自分の立ち位置を
無意識に固定し始めている感覚もあった。

そんな時、地方の現場に深く関わるようになった。

小さくても
自分の意思で決め、腹をくくり、未来をつくろうとする人たち。
正解がなくても、自分なりの基準を持ち、前に進んでいる姿。
その姿が、ずっと頭から離れなかった。

中央集権から分散へ。
正解の判断よりも、不確実な中での決断へ。
肩書きよりも、自分の軸へ。

会社員という仕組みが悪いわけではない。
ただ、その枠の中では
これ以上、判断の精度を上げられない気がした。

だからもう一度、ゼロから立ち上がることを選んだ。
独立はゴールではなく、問いを持ち続けるための手段だと思っている。

僕の核は、言語化とプロセス

僕は言葉をうまく使う人というより、
言葉になる前の、もやもやを扱う人だと思っている。

課題が整理される前の混沌。
価値がまだ見えない状態。
方向性が曖昧な段階。

そこにある素材を拾い
問いをつくり
構造を整え
前に進める状態に組み立てていく。

ブランディングでも
キャリアでも
AIでも
やっていることは、実は同じだ。

要件定義
構造化
問いのデザイン
言語化のプロセス

これらは僕にとって
何かを進めるための道具であり、
相手と一緒に考えるための土台でもある。

魚を渡すのではなく、
釣り方そのものを、一緒につくりたい。

●ブランディング
見た目ではなく、関係性と基準から事業のらしさを組み立てる視点。

●キャリア・働き方
肩書きではなく、自分の核で進むための考え方。迷いと転機の整理。

●思考法・言語化・プロセス
要件定義、構造化、問いのデザイン。実務で使っている考え方の共有。

●AI活用
AIを思考の補助線として使う方法。プロンプト設計と言語化の関係。

●地方・中小企業のリアル
地域の現場で見えてきた、小規模事業の本質と対話の記録。

●独立・個人事業主のリアル
会社員から独立するまでの思考と判断。価値の棚卸しの話。

●起業の現場
2026年に動き出す事業の舞台裏と、意思決定のログ。

これからつくりたいもの

これからは
独立した立場で、事業と人、現場と思考をつなぐ仕事をしていく。

・個人と組織の解像度を上げる仕事
・地方中小のブランドと現場支援
・AIと言語化を軸にした研修や伴走
・思考のプロセスを共有する場づくり

肩書きに縛られず、
必要なところに、必要なプロセスを届けたい。

最後に

迷うことは、悪いことじゃない。
迷いは、次の問いをつくる材料になる。

問いが立てば、
方向は、自然と見えてくる。

人生と事業の解像度を少し上げるための視点を、
淡々と置いていきます。

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西植 弘

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