一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

2022年12月から開始された国税の「スマホアプリ納付」は、QRコード決済を利用して所得税や消費税などを支払える便利な仕組みです。
これまでPayPayやd払い、au PAY、LINE Payなどと並んで、Amazon Payも利用可能な決済手段のひとつでした。

しかし、2026年1月4日以降、国税のスマホアプリ納付においてAmazon Payが利用できなくなることが明らかになっています。
2026年1月3日までは利用可能ですが、それ以降は選択肢から外れる予定です。


国税スマホアプリ納付のこれまでの流れ

国税のスマホアプリ納付は、

  • スマホだけで納税が完結する

  • 銀行やコンビニに行く必要がない

  • 手数料がかからない

といった点から、個人事業主やフリーランスを中心に利用が広がってきました。

一方で、近年は制度面での変更も続いています。

  • スマホアプリ納付は 1回あたり30万円以下 に制限

  • 分割して複数回支払うことも不可に

  • 高額な納税には向かない仕様へ変更

こうした流れの中で、今回のAmazon Pay除外が発表されました。
なお、Amazon Payが除外される理由について、明確な公式説明は出ていません。


2026年以降も使える主な納付方法

Amazon Payが使えなくなった後も、国税のスマホアプリ納付自体が終了するわけではありません。

引き続き利用できる主な方法は以下の通りです。

  • PayPay

  • d払い

  • au PAY

  • LINE Pay

  • メルペイ

  • 楽天ペイ

また、スマホアプリ納付以外にも、

  • ダイレクト納付(口座振替)

  • インターネットバンキング納付

  • クレジットカード納付

といった選択肢は今後も利用可能です。
納税額や使い勝手に応じて、方法を見直す必要がありそうです。


個人的な感想

個人的には、今回のAmazon Pay除外はかなり残念に感じています。

というのも、昨年導入されたAmazonギフトカードのチャージ上限30万円制限によって、すでにアマゾンギフトカード自体がかなり使いづらくなっているからです。
この制限の影響で、30万円を超える高額商品をAmazonギフトカードで購入することができなくなってしまいました。

今回のAmazon Pay除外は、こうした制限へのAmazon側の対応や、利用実態を踏まえた判断なのかもしれません。
ただ、ユーザー目線で見ると、利便性がどんどん削られていく方向に進んでいるように感じてしまいます

せっかく便利でお得だった納税手段が選択肢から消えてしまうのは、やはり非常に残念です。

 

さて、今年も1年間本当にお世話になりました。

今年も大きな病気・怪我無く過ごすことができてハッピーでした。

よいお年をお迎えください。

 

では今回はこの辺で。

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遠藤 薫宏

都内在住 フリーランスのWebエンジニア

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