LPSには、体の免疫を担っているマクロファージを活性化する働きがあります。
マクロファージを活性化することで、細菌やウイルスに感染しにくい体になれるのです。
万が一感染した場合でも、免疫力が高まっていれば回復が早まります。
マクロファージは全身の組織や臓器の広範囲に存在し、細菌やウイルスの侵入を見張っている頼もしい存在です。
これら異物が体に侵入してきたら攻撃を開始。細菌やウイルスを排除して健康を守ります。
LPSがこのマクロファージを活性化できるのは、マクロファージにLPSと結びつく「TLR4」というレセプター(受容体)があるから。
LPSがしっかり結びつくことでマクロファージの核にシグナルが伝わり、活性化していきます。
LPSを含む食品の中でも群を抜いてLPSの含有量が多いのは、海藻類のメカブ、わかめです。
メカブは粉末にした1g中、LPSが42.8μg(マイクログラム)とダントツの含有量です。
ついで乾燥わかめが21.2μg。メカブはわかめの根の部分で、同じ食材です。
メカブには「フコダイン」と呼ばれる成分も含まれ、免疫力を高める効果があるとして注目を集めています。
LPSとともに、ダブルの効果が期待できるでしょう。