米国で誕生し発展したFCビジネスは、日本に輸入されて以降も順調に成長を続けてきました。その背景には、大きなメリットがあるはずです。しかし同時に、国内市場に広く普及し有名無名問わず種々さまざまな企業が参入した結果、一部に歪みが生じていることも否めません。そこで今回は、FCビジネスの利点と問題点について見ていきたいと思います。
そもそもFCビジネスとは何でしょうか。日本フランチャイズチェーン協会や国際フランチャイズ協会は、それぞれ定義を公表していますがいずれも教科書的で堅苦しいので、平易で実践的に定義してみると、FCビジネスとは、起業を目指す人に対し本部がブランドの使用権を貸し、事業運営のノウハウ、独自の商品とサービス、さらには販促ツールを提供して、ビジネスを成功に導くものです。その対価として本部は、ブランド使用料や加盟金を受け取ります。この定義にあるように、加盟店が事業を立ち上げ進める上で必要となる基本的なノウハウやツールは本部が提供します。したがって単独で事業を起こすよりも短期間、少ない労力で事業を開始することが出来ます。本部による教育訓練も受けられるために当該事業の経験が無い素人でも起業できます。事業を開始した後も、本部がいろいろな側面からサポートしてくれるため、事業を安定的に運営できます。これらが加盟店側にとっての利点です。同時に、本部はノウハウやツールを提供し、事業を多くの個人・法人に委ねることで比較的少ない経営資源で短期間のうちに事業拡大できるようになります。19世紀半ばに米国でFCビジネスが誕生・普及したのもこれが大きな理由です。
次回はこの背景に潜んでいる問題について述べたいと思います。