私は墓石のクリーニングやコーティングを個人で展開しています。世の中に出回っている経営ノウハウの多くは、会社組織など大きなビジネスを想定したもので、そのままでは私のビジネスには当てはまらないと感じています。
一般に語られるビジネス理論は、従業員を抱え、組織化や大量集客を前提としたモデルが中心です。しかし、一人で現場を回す事業においては、規模の拡大よりも仕事の質や生活の安定こそが重要になります。広告やSEOといった手法も、使い方を誤ればキャパシティを超え、かえって自分自身を追い込む結果になりかねません。
そこで「スモールビジネス」を想定したビジネス理論を取り入れようと思いましたが、どうもそれもフィットしない。
私は自分のやっているビジネスが「スモールビジネス」に当たると思っていましたが、どうやらそうではなさそうです。世の中で言われる「スモールビジネス」はおそらく年間の利益が1000万~1億ぐらいで少ないながらも一人ではなく数人で行っているビジネスのようです。
私のようなスタイルは「スモールビジネス」より小さい「マイクロビジネス」だと思います。株主や社員の利益が重要視されるビジネスとは違うのです。それよりも自分や自分の家族の幸せを最重要視する必要があります。大切なのは世の中に出ている多くのビジネスノウハウを鵜呑みにするのではなく、自分の規模感に合わせて「翻訳」して取り入れることです。大企業向けの考え方であっても、視点を変えれば一人親方にとって有効な知恵になります。
領域を絞り、狭い範囲で信頼を積み重ねていくこと。自分と家族が幸せでいられる規模を守りながら、納得のいく仕事を続けていくこと。そのための判断軸を持つことこそが、マイクロビジネスの生存戦略だと考えています。