一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • マイクロサービスアーキテクチャにおけるサービス間通信の課題と解決策

マイクロサービスアーキテクチャの普及と通信の課題

近年、多くのシステムで採用が進むマイクロサービスアーキテクチャ。このアーキテクチャは、独立した小さなサービス群でシステムを構築するため、開発・デプロイの効率化やスケーラビリティの向上といったメリットがあります。しかし、サービスが増加するにつれて、サービス間の連携、つまり「サービス間通信」が複雑化し、新たな課題を生み出しています。

通信の遅延と全体パフォーマンスへの影響

マイクロサービスでは、API呼び出しなどを介してサービス間でデータをやり取りします。サービス数が増えれば、それに伴って通信回数も増加し、ネットワーク遅延が積み重なることで、システム全体のパフォーマンス低下を招く可能性があります。また、あるサービスがダウンすると、それに依存する他のサービスも影響を受ける「障害の連鎖」も懸念されます。

主な解決策

これらの課題に対して、いくつかの解決策が提案されています。

  • 同期通信と非同期通信の使い分け: リアルタイム性が求められる処理には同期通信を、それ以外はキューイングシステムなどを利用した非同期通信を選択することで、パフォーマンスと可用性を両立させます。
  • APIゲートウェイの導入: 複数のサービスへのアクセスを一本化するAPIゲートウェイを導入することで、クライアント側の複雑さを軽減し、通信経路の管理を容易にします。
  • サービスディスカバリ: サービスインスタンスの場所を動的に把握する仕組みを導入することで、障害発生時の自動的な切り替えや、スケーリングへの対応をスムーズに行います。

マイクロサービスアーキテクチャを成功させるためには、これらの通信に関する課題を理解し、適切な対策を講じることが不可欠です。

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