2026年の景気ニュースは、株高だの賃上げだのと明るい言葉が並ぶ。けれど、軽貨物のハンドルを握る側から見ると、現状は少し違う。
まずガソリン。1円上がれば、月3,000km走るドライバーならジワリと利益を削る。高速代、タイヤ代、オイル交換。全部が“固定費のようで変動費”。荷物1個あたりの単価は上がらないのに、出ていくお金だけが増えていく。
次に案件の質。
「距離が長い・単価が安い・待機が多い」この三拍子がそろうと、走れば走るほど疲弊する。実走距離ベースで考えないと、売上はあっても利益は残らない。
大事なのは“売上”より“残る金”。
そして時間。軽貨物は自由業に見えて、実は拘束時間との戦い。朝から夜まで動いても、時給換算すると首をかしげる日もある。だからこそ、「距離を減らす」「積み地を固める」「無駄な待機を断る」この3つが生存戦略になる。
景気が良くても悪くても、軽貨物は街の血流だ。ECが伸びれば忙しくなり、不景気でも荷物は止まらない。ただし、“量が増える=儲かる”ではない。
選ぶ力が、これからの収入を分ける。
ハンドルを握る私たちは、景気の評論家ではない。
でも、道路の上で日本経済の“体温”を一番先に感じている。