一般社団法人 全国個人事業主支援協会

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  • 総務省統計局公表データに基づく国内フリーランス人口の属性分析

総務省統計局公表データに基づく国内フリーランス人口の属性分析

2023年7月21日、総務省統計局より「令和4年就業構造基本調査」の結果が公表された。この統計データは、5年に一度実施される大規模な調査であり、2023年7月当時の日本国内におけるフリーランスの人口規模およびその属性を客観的に示す極めて重要な指標となっている。
当該調査結果によれば、主な仕事を「雇われない形」で行う自営業主のうち、雇人のいない「実質的なフリーランス」に該当する人口は約462万人と算出された。これは有業者全体の約7%に相当する。男女比の構成を確認すると、男性が約237万人(51.3%)、女性が約225万人(48.7%)となっており、性別による大きな偏りが見られない点が特徴である。年齢階層別の分布では、40代から50代の中高年層がボリュームゾーンを形成しており、全体の約6割を占めている。これは、企業組織において一定の職務経験や専門スキルを蓄積した後に独立を選択するキャリアパスが、統計上も標準的なモデルとなっている事実を裏付けている。
職種別の内訳では、「専門的・技術的職業従事者」が上位を占め、特にITエンジニアやライター、デザイナーといったクリエイティブ職種の増加が顕著である。また、2023年7月時点の特筆すべき傾向として、本業とは別に「副業」としてフリーランス活動を行う層が約300万人規模に達しており、働き方の多様化が進行していることが数値として現れた。
これらの統計事実は、2023年7月現在において、フリーランスが特定の若年層や特殊な職種に限定された存在ではなく、幅広い年齢層および職種において日本の労働市場を構成する重要な一翼を担っている実態を客観的に示す指標となっている。

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