一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • ― 技術と人に向き合い続けた、濃密なひと月 ―

2月は、四国から北陸、九州まで全国を駆け回りながら、ICT施工の普及と技術支援に全力を注いだひと月だった。移動距離はもちろん、現場・会議室・講演会場と場所を問わず、毎日が「誰かの技術的課題を一歩前に進める」ための時間だった。
◆ 現場で磨かれる技術と対話
月の前半は、四国各地の現場を訪れ、ICT建機や点群データの活用についての相談が相次いだ。
ある堰堤工事では床掘データの作成に取り組み、別の現場では杭ナビショベルの導入検討が進む。現場の進捗を見ながら、技術者たちの成長や課題意識の変化を肌で感じる場面も多かった。
一方で、営業同行では、受注状況や組織の雰囲気が変化している企業もあり、技術だけではなく「人と組織の状態」を読み取る時間にもなった。
技術は道具だが、それを使うのは人。そんな当たり前を改めて実感する日々だった。
◆ 3Dプリンターモデルとの格闘
2月の大きなテーマのひとつが、ある企業のために進めていた3Dプリンターモデルの作成だ。
笠石コンクリートの形状検討から始まり、ブロックを一つひとつ積み上げるようにモデルを完成させていく。効率化を模索しながらも、結局は地道な作業の積み重ねが形をつくる。
「もっと効率よくできないか?」
そんな自問自答を繰り返しながらも、完成に近づくにつれ、現場での施工性が見えてくる。
技術者としての楽しさと苦しさが同居する時間だった。
◆ 福井での講演、そして全国への広がり
中旬には福井県でのICT導入・内製化セミナーを担当。
午前・午後合わせて3時間の講演は、自治体や企業の担当者が真剣に耳を傾けてくれ、ICT施工の未来を共有する貴重な場となった。
資料作成から移動、講演、質疑応答まで、体力も気力も使うが、終わった後の充実感は大きい。
「現場で使えるICT」を広げるための活動が、確実に地域に根を下ろし始めていると感じられた。
◆ 旅の途中で見えるもの
仕事の合間には、熊本への旅行もあった。
天草の海、温泉、歴史に触れる時間は、忙しい日々の中で心を整える貴重なひととき。
移動の多い生活だからこそ、こうした時間が次の仕事のエネルギーになる。
◆ 2月の終わりに
月末には、点群データからの土量算出やSketchUpの基本操作を扱う勉強会を実施。
寝不足気味の若手が気になりつつも、技術を吸収しようとする姿勢に頼もしさを感じた。
2月は、技術支援・講演・モデリング・営業同行・現場確認と、まさに「ICT施工の総合格闘技」のような日々だった。
だが、そのすべてが未来の現場を変えるための一歩であり、誰かの仕事を少しでも楽にするための積み重ねでもある。

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