一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 部下の評価基準

性格悪いエース vs 可愛がられるダメ社員

―― 組織にとって本当にプラスなのはどっちか?

仕事の現場で、よく起こる議論があります。
• 仕事はできるが、性格が最悪なエース
• 仕事はできないが、感じがよく可愛がられる社員

「結局、どっちが評価されるべきなのか?」

感情論になりやすいテーマですが、
これは感覚の話ではなく、組織論・生産性の話です。

結論:評価の優先順位はこうなる

組織にとっての評価は、こうなります。
1. 仕事ができて、性格もいい部下
2. 仕事ができなくても、性格がいい部下
3. 仕事ができない小悪党(性格が悪いが影響は小さい)
4. 仕事ができる悪者(性格が悪く、影響力が大きい)

重要なのはここです。

一番評価が低いのは「できる悪者」

これは感情論ではありません。

なぜ「できる悪者」が最悪なのか

仕事ができない人が、多少性格が悪くても
正直、影響はたかが知れています。
• 誰も重要な仕事を任せない
• 周囲も距離を取る
• 被害は局所的

いわば、雑魚の小悪党です。

しかし――
仕事ができる人が性格悪い場合は、話が変わります。
• 周囲を萎縮させる
• 情報共有を止める
• 分業を破壊する
• チームの空気を腐らせる

結果どうなるか。

一人で10人分の仕事をしていても、
チーム全体の生産性を下げる存在になる

これは、最悪です。

なぜ「一人を優遇する」のは間違いなのか

この話は、昔から結論が出ています。

経済学の父・アダム・スミスの時代からです。

職人が一人で全部作るより、
工程を分けて分業したほうが、生産性は何千倍にもなる。

ここで重要なのは、

生産性を上げたのは「天才的な一人」ではない
分業という「チームの仕組み」だった

という点です。

分業=チームが回ること

分業は、ただ仕事を分ければ成立するものではありません。
• 情報が共有され
• 役割が尊重され
• お互いが信頼している

この前提があって、初めて回ります。

つまり、

チームが回らなければ、生産性は上がらない

「自分さえ良ければいい」という発想の致命的な欠陥

ここで、ものすごく大切な話をします。

もし、

「自分が評価されればいい」
「自分の成果さえ出ればいい」
「チームはどうでもいい」

そう考えるなら――

会社に所属する必要はありません。

なぜなら、

会社とは、巨大なチームだからです。

個人事業主と会社員の決定的な違い
• 自分の力だけでどうにかする人
→ 個人事業主
• チームの力を使って価値を出す人
→ 会社員

会社に属している以上、

自分の成果=チームの成果

でなければ、存在意義がありません。

チームを犠牲にして自分だけ結果を出すなら、
それはもう「会社員の戦い方」ではない。

上司が一番やってはいけない判断

それでも上司は、こう言いがちです。

「でも、あの人がいないと回らないから…」

違います。

その状態を作った時点で、マネジメントは失敗です。

健全な組織は、
• 誰かが抜けても回る
• 情報が属人化していない
• 役割が分散されている

だから強い。

まとめ
• 生産性は「一人のエース」ではなく「チーム」で決まる
• できる悪者は、組織全体を壊す
• 自分さえ良ければいい人は、会社に向いていない
• 会社とは、チームで価値を出す場所

結論はシンプルです。

「できる一人」を守るより、
「チームが回る状態」を守る方が、圧倒的に合理的

※もちろん、
これをやったからといって、
すべてが解決するほど現場は単純ではありません。

ただし、

これができていないなら、
今、自分はいい仕事ができているのか?

そう疑ってみる価値は、確実にあります。

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元警察官の催眠術師。 催眠術やマジックのエンターテイナーとしての活動の他、カウンセリング、講演などでも全国で活動中。

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