会社には、必ず「評価制度」があります。
評価制度は本来、
・努力の方向を揃え
・組織を前に進め
・働く人を守る
ための仕組みです。
でも現実には、
評価制度そのものが組織を壊している会社が少なくありません。
しかも厄介なのは、
壊れている自覚がないケースがほとんどだということです。
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壊れた評価制度の最大の特徴
まず結論から言います。
評価制度が壊れている会社では、
「評価される行動」と「組織にとって良い行動」が一致していません。
これがすべての原因です。
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特徴① 声が大きい人が評価される
・会議でよく喋る
・上司の前でアピールする
・成果を盛って報告する
こういう人が評価されやすい。
一方で、
・裏方で調整している人
・トラブルを未然に潰している人
・空気を整えている人
こういう人は、評価されにくい。
結果どうなるか。
👉 仕事は回らなくなるが、会議だけは賑やかになる
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特徴② 「問題を起こさない人」が評価される
評価制度が壊れている会社ほど、
・問題提起しない
・波風を立てない
・上司の機嫌を損ねない
人が評価されます。
でもこれは、
問題が「無い」のではなく
問題が「隠れている」だけです。
本当に怖いのは、
・問題を見つける人が評価されず
・問題を隠す人が評価される構造
ここから、静かに崩れ始めます。
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特徴③ 一人のエースを過剰に評価する
「仕事ができる人」が一人いる。
・そいつがいないと回らない
・成果の大半を一人で出している
・多少性格が悪くても目をつぶる
一見、合理的に見えます。
でもこれは、
組織としては最悪の状態です。
なぜなら、
すでにアダム・スミスの時代から分かっている通り、
生産性は「分業」と「チーム」で最大化されます。
一人を優遇しすぎると、
・チームが育たない
・協力関係が壊れる
・属人化が進む
最終的に、そのエースが抜けた瞬間、
組織は崩壊します。
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特徴④ 出来る「悪者」が放置されている
ここが一番危険です。
評価制度が壊れている会社では、
👉 仕事ができるが、性格が悪い人
が、放置されます。
・周囲を疲弊させる
・チームを分断する
・情報を独占する
それでも、
「成果出してるから」
「代わりがいないから」
と、許される。
これは最悪です。
仕事ができない小悪党よりも、
出来る悪者の方が、100倍組織を壊します。
一人で10人分の仕事をしていても、
チームを壊すなら、いらない。
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特徴⑤ 進捗確認が「詰問」になっている
評価制度が壊れている会社では、
進捗確認が、
・高圧的
・感情的
・人格否定的
になりがちです。
これは、はっきり言います。
絶対にダメな上司のやり方です。
こうなると、
・失敗を隠す
・報告が遅れる
・問題が肥大化する
良い仕事は生まれません。
叱ること自体が悪いのではありません。
NGなのは、
・人前で
・感情的に
・人格を否定する
これをやる上司は、
仕事ができません。
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評価制度が壊れると、何が起きるか
最終的に起きるのは、これです。
・優秀な人が静かに辞める
・残るのは声が大きい人
・問題は表に出なくなる
・組織は硬直する
そして経営層は言います。
「最近、若手が育たない」
「主体性がない」
違います。
評価制度が、人をそうしているだけです。
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結論
評価制度が壊れている会社の特徴は、
・成果よりアピールを評価する
・問題提起より空気を評価する
・個人をチームより優先する
この3つに集約されます。
評価制度は、
人を測るためのものではありません。
行動を揃えるための装置です。
ここが壊れている限り、
どれだけ優秀な人を採っても、
組織は回りません。
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最後に
もちろん、
これをやればすべて解決するほど、
仕事の現場は単純ではありません。
でも、
もしこれが自分の職場に当てはまるなら、
「自分の仕事のやり方」
「自分の評価のされ方」
を、一度見直す価値はあります。
評価制度は、
人を映す鏡でもある。
壊れているのは、人ではなく、
仕組みの方かもしれません。