一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【2025年11月】税務トピックスまとめ(個人・法人向け)

2025年11月時点で押さえておきたい税務の重要トピックスを、実務目線で整理しました。年末・確定申告前の準備としても重要な内容が多いため、該当する方は早めの対応をおすすめします。


① 年末調整に向けた事前準備(最重要)

11月は年末調整の実務が本格化する前段階です。

主なチェックポイント

  • 扶養控除等申告書の回収状況

  • 保険料控除証明書の取得

  • 住宅ローン控除(2年目以降)の適用確認

  • 定額減税の適用状況(2024年制度の影響残り)

実務上の注意点

  • 2024年の定額減税対応により、給与計算・年末調整のロジックが複雑化しているため、前年踏襲は危険

  • 特に「途中入社者」「副業あり」はミスが出やすい

👉 11月中に“資料回収100%”を目標にすると12月が楽になります


② 個人:ふるさと納税の最終調整時期

年末に向けて駆け込み需要が増えるタイミングです。

実務ポイント

  • 控除上限額の再計算(年収見込みベース)

  • ワンストップ特例 vs 確定申告の整理

  • 高所得者は控除限度に注意(特に給与2,000万円超)

よくあるミス

  • RSU・副業所得を考慮せず上限超過

  • ワンストップ申請書の未提出

👉 税理士としては「年収確定後の12月調整」が安全


③ 法人:決算前の節税検討(3月決算会社など)

11月は決算3〜4か月前の重要な意思決定タイミングです。

検討項目

  • 役員報酬の最終確認(期中変更不可のため)

  • 決算賞与の検討(未払計上の要件チェック)

  • 少額減価償却資産(30万円特例)の活用

  • 交際費枠の消化状況

実務のコツ

  • 節税よりも「資金繰り・将来税率」を優先

  • 無理な利益圧縮は金融機関評価に影響


④ 消費税:インボイス制度の実務定着フェーズ

制度開始から1年以上経過し、「運用の質」が問われるフェーズです。

チェックポイント

  • 仕入税額控除の要件(適格請求書の保存)

  • 免税事業者との取引整理

  • 簡易課税 vs 原則課税の再検討

実務リスク

  • 証憑不備による控除否認

  • 経理担当者依存による処理ブレ

👉 年末に向けて「証憑整備ルールの再確認」が重要


⑤ 個人事業主・副業:所得区分の整理

副業・スモールビジネスが増加している中で、事業所得 vs 雑所得の判断が引き続き論点です。

判断ポイント

  • 継続性・営利性・規模

  • 記帳・証憑の整備状況

  • 売上の実態

税務リスク

  • 事業所得 → 雑所得への否認(損益通算不可)

  • 経費否認

👉 赤字が続く場合は特に要注意


⑥ 年末に向けた個人の節税アクション

11月〜12月は「まだ間に合う節税」の最終タイミングです。

主な施策

  • iDeCoの拠出

  • 生命保険料の見直し

  • 医療費の集計

  • 寄附(ふるさと納税等)

高所得者向け

  • 所得2,000万円超の場合の控除制限整理

  • 住宅ローン控除の適用可否


まとめ

11月は「年末・確定申告の準備月」と位置づけることが重要です。

特に以下の3点は優先度が高いです:

  • 年末調整の事前準備(企業・個人双方)

  • ふるさと納税の上限管理

  • 法人の決算前対策

12月に入ると対応が後手に回るため、11月中の整理が実務上のポイントとなります。

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