一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

  • 【2026年2月】税務トピックスまとめ(個人・法人向け)

2月は確定申告の開始月であり、年間業務の中でも最も繁忙となる時期です。申告実務が本格化する中で、「正確性」と「スピード」の両立が求められます。本記事では、実務上の重要ポイントとミス防止の観点から整理します。


① 確定申告の開始(最重要)

申告期間

  • 2026年2月16日〜3月15日

※還付申告は1月から提出可能

対象者

  • 年収2,000万円超の給与所得者

  • 副業・不動産所得がある方

  • 医療費控除・寄附金控除(ふるさと納税)適用者 など


② よくあるミスと対応ポイント

ミス①:ふるさと納税の控除漏れ

  • ワンストップ特例未提出 → 確定申告必要

  • 寄附証明書の紛失

👉 「ポータルサイトのデータ」と「証明書」の突合が重要


ミス②:医療費控除の集計誤り

  • 家族分の漏れ

  • 保険金控除の未反映

👉 医療費通知+領収書ベースで整理


ミス③:副業・雑所得の過少申告

  • 入金ベースでの計上漏れ

  • 経費の過大計上

👉 「銀行入金=収入」視点でチェック


ミス④:RSU・海外所得の処理誤り

  • 給与所得 vs 譲渡所得の区分ミス

  • 外貨換算の誤り

👉 外資系・高所得者は特に要注意論点


③ 高所得者(年収2,000万円超)の重要論点

主なポイント

  • 年末調整未実施 → 全て確定申告で処理

  • 控除制限(配偶者控除・基礎控除の影響)

  • 住宅ローン控除の適用可否

実務のコツ

  • 「控除最大化」より「否認リスク回避」

  • 税務署目線での整合性を重視


④ 不動産所得:申告の精度が問われる分野

チェックポイント

  • 減価償却費の計算(耐用年数・償却率)

  • 修繕費 vs 資本的支出の判定

  • 空室期間の費用処理

よくある論点

  • 赤字の妥当性

  • 家事関連費の按分

👉 「継続性」と「合理性」が判断軸


⑤ 個人事業主・副業:所得区分の最終判断

判断基準

  • 事業性(継続性・営利性・規模)

  • 記帳・証憑の整備状況

リスク

  • 事業所得 → 雑所得への否認

  • 損益通算の否認

👉 赤字案件は特に慎重にストーリー設計が必要


⑥ 消費税:課税事業者の申告準備

対象者

  • 課税売上1,000万円超

  • インボイス登録事業者

チェックポイント

  • 仕入税額控除の要件充足

  • 簡易課税の適用有無

  • 売上区分(課税・非課税)の判定

👉 「証憑不備=即否認リスク」


⑦ 電子申告(e-Tax)の活用

メリット

  • 還付が早い

  • 添付書類の省略可能

  • 修正対応がスムーズ

実務ポイント

  • マイナンバーカード・利用者識別番号の事前確認

  • 添付省略資料の保存義務


⑧ 税務調査を意識した申告

2月〜3月の申告内容は、そのまま将来の税務調査対象になります。

見られるポイント

  • 所得区分の妥当性

  • 経費の合理性

  • 異常値(前年比との乖離)

👉 「説明できるか」で最終チェックする


まとめ

2月は「確定申告の本番」であり、ミスがそのままリスクに直結する時期です。

特に優先度が高いのは以下の3点です:

  • 申告内容の正確性(特に副業・高所得者)

  • 証憑との整合性

  • 所得区分の妥当性

スピードだけでなく、「後から説明できる申告」になっているかが最も重要です。

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