今回は、中古車を輸出する際の海上運賃についてです。
私は主にヨーロッパの国々に中古車を輸出していますが、事業を始めた10年以上前と比べて海上運賃が高騰し、今では倍以上になってしましました。車の大きさによって運賃は変わりますが、例えば1台当たりの基本運賃レートは昔は70~80ドルだったものが、今は170ドルぐらいに高騰しています。
主な要因としては、航海ルートの変更があります。近年の中東情勢の緊迫化に伴って、スエズ運河、およびホルムズ海峡の通航リスクが上がり、遠回りになるアフリカ喜望峰ルートへの迂回が余儀なくされ、、それが常態化してしまっています。航行距離は1.4倍になり、貨物が到着する時間もかかり大きな影響を及ぼしています。
また迂回に伴う燃料消費量の大幅な増加に加えて、船舶不足や付加料金(サーチャージ)の暴騰、原油価格の上昇などが、運賃を強烈に押し上げています。
自分のヨーロッパの顧客は状況を理解はしていますが、もちろん購入台数は以前よりも少なくなっています。現地での販売状況も芳しくない状況が続いています。唯一良い点は円安なので、顧客側の購入金額にメリットはありますが、現在の紛争が続く緊張状態では、先の見えない状況で経済は上向かず、ヨーロッパ国内でも車を買う余裕がない人々が多く、以前のように日本から多くの中古車を取引するのは難しそうです。
現在では、顧客が買おうとしているのは、一般的な車ではなく、高級車になってきています。経済が悪い状況でも車にお金を使える富裕層は、ほしい車があれば買うので、顧客からのオーダーも高級車が多くなっています。
世界情勢が好転することは難しい状況で、そのなかでもビジネスとして需要があるものを拾い、工夫して事業継続していくしかありません。