梅雨が明けた途端、暴力的なまでの日差しが照りつける。
世間では、20年ぶりに新紙幣が発行されて、渋沢栄一や津田梅子の顔に、まだどこか違和感を覚える毎日。
AIの世界では、今月、ついに「最強のオープンソース」が君臨した。
Metaが発表した最新モデルの「Llama 3.1」。405Bという巨大なパラメータを持ち、これまで有料のChatGPT(GPT-4o)に頼っていた最高峰の知性が、ついに無料で、しかも自分の手元で動かせる可能性が開かれた。
特定の巨大企業に知性を独占させない、というザッカーバーグの強い意志を感じる発表で、開発者コミュニティはかつてない熱狂に包まれた。
検索の世界でも激震が走った。
OpenAIが「SearchGPT」のプロトタイプを発表し、これまでのググるという行為が、AIに直接答えを聞くという体験に、根底から上書きされようとしている。
画像生成のStable Diffusion 3も、コミュニティによる微調整(LoRAなど)が進み、人物の表現力がさらに向上して、もはや現実のポートレート写真と見分けがつかない作品が溢れている。
技術が単なる便利さを超えて、知識のあり方、表現の自由、そして企業の力関係までを、一気に塗り替えていくのを目の当たりにしている。
近い将来、「自分で検索してサイトを探す」という行為が、辞書を引くのと同じくらい、手間のかかる古い手法になっているのかもしれない。