秋の夜長、少し厚手のカーディガンが手放せなくなってきた。
AIの世界では今月、技術の「万能感」に一つの終止符を打つ、極めて重要な法的判断が確定した。
米連邦最高裁判所が、「AI生成作品に著作権は認められない」というこれまでの判断を支持し、審理を行わないことを決定した。
「著作権は人間にのみ帰属する」
という原則が改めて世界に示されたことで、AIはどれほど賢くなっても、法的には「創作者」にはなれないという明確な一線が引かれたことになる。
国内でも、特定のクリエイターの作風を模倣する意図で生成された画像に対し、著作権侵害の可能性を認める判決が出るなど、
「AIなら何でも作れる」という自由から、「人間の尊厳を守るためのルール」へと、社会の重心が大きく移動した月だった。
ノーベル賞の発表では、日本人研究者が10年ぶりに同時受賞するという快挙もあった。受賞者の一人が、
「AIの登場で研究のスピードが劇的に上がる」
と期待を寄せていたのが印象的だ。
AIを「表現の主役」にするのではなく、
「人間の知恵を加速させる翼」として使う。
そんな新しい共生の形が、ようやく見えてきた気がする。