4月は、新学期や新年度、新しい職場など、生活環境が大きく変わる時期です。
期待がある一方で、知らないうちに緊張や疲れがたまりやすく、心も体もストレスを受けやすい季節でもあります。
私は普段、サッカーチームの現場でアスレチックトレーナーとして選手の身体のケアに関わっていますが、コンディションを整えるうえで大切なのは、特別なことだけではありません。
毎日の中で自分の体の変化に気づき、少しずつ整えていくことがとても重要だと感じています。
今回は、東洋医学の視点から、**ストレスを感じたときに日常で取り入れやすい経穴(ツボ)**をいくつかご紹介します。
難しく考えすぎず、まずはセルフケアの一つとして試してみてください。
1. 合谷(ごうこく)
手の甲にある有名なツボです。
親指と人差し指の骨が交わるあたりにあり、押すと少し響くような場所です。
このツボは、緊張が強いときや、なんとなく体が重いときにも使いやすく、比較的見つけやすいのが特徴です。
仕事の合間や移動中でも押しやすいため、セルフケアとして取り入れやすいと思います。
2. 内関(ないかん)
手首の内側にあるツボで、手首のしわから指3本分ほどひじ側に上がったところにあります。
ストレスで胸のあたりがつかえる感じがしたり、気分が落ち着かないとき、緊張で胃腸の調子が乱れやすいときにも使われることがあります。
新しい環境で気を張りすぎてしまう方にもおすすめです。
3. 太衝(たいしょう)
足の甲にあるツボで、親指と人差し指の骨の間を足首のほうへたどっていったところにあります。
東洋医学では、ストレスがたまると「気」の流れが滞ると考えることがあります。
太衝は、そのようなときに使われる代表的なツボの一つです。
イライラしやすい、気持ちが張っている、うまく力が抜けないというときに、やさしく押してみるのもよいと思います。
ツボ押しのポイント
ツボを押すときは、痛すぎるほど強く押さず、気持ちいい程度の強さで十分です。
5秒ほどゆっくり押して、離して、また押す。これを数回繰り返すだけでも構いません。
深呼吸をしながら行うと、よりリラックスしやすくなります。
朝の出勤前、仕事の休憩中、寝る前など、自分が続けやすいタイミングで行うのがおすすめです。
最後に
忙しい毎日が続くと、自分では気づかないうちに心も体も疲れていることがあります。
4月のような環境変化の大きい時期こそ、少し立ち止まって自分の状態を整える時間が大切です。
ツボ押しは、特別な道具がなくても、自分の手で気軽にできるセルフケアの一つです。
不調が強い場合は無理をせず、医療機関に相談することが前提ですが、日々のコンディション管理の一つとして、ぜひ生活の中に取り入れてみてください。
今後も、現場での経験や身体のケアに役立つ視点をもとに、皆さまの健康づくりに少しでも役立つ情報をお伝えしていければと思います。