前回の続き
各県トップクラスの公立進学校に進学した場合、授業はかなり早く進む。余力を持って入学した場合には、授業をきちんと理解しながら課題や定期テストをこなし、学力を積み上げていくことが可能だ。それができる人が高校のターゲットであり、最難関国公立、最難関私大への合格が可能になる。しかしそれができている生徒はかなり少数派だと思う。私の体感としては、ほぼ全科目で授業を理解できている生徒は1割程度、主要科目のうちの一部の科目でもいいから授業が理解できている生徒は3割程度といったところか。多数派は課題を出さなくてはいけないので答えを写し、テスト対策で意味も分からないのに暗記して乗り越える。その結果、その場しのぎをするための時間だけはかかっているが学力は全く伸びていないという現象が起こる。