「辞めるのは構わないけど、見る背中が無くなるよ」
会社を辞める前、先輩との飲みでこんなことを言われました。
先輩や上司がいなくなることは当然だと思っており、当時、それの意味するところがなんなのか、分かっているつもりになっていました。
フリーランスとなった今でも理解出来ているか分かりませんが、転職して、その言葉の意味から気づいたことをお伝えします。
ここでは常駐型のSEとしての経験を元にお話します。
□キャリアパスが存在しない
顧客との要件定義や、元請け、パートナーとの契約交渉など、責任のある立場で活躍する上司や先輩が、どう仕事をしているのか、その現場に触れ、経験する機会がなくなりました。
フルスタックエンジニアや、PL経験に長けた方であれば、元請けや顧客と横並びでの仕事も可能ですが、そうでない場合、下請同士での関わりが殆どとなってしまいます。こういった状況から、プログラミング経験や現場経験が少ないところからの、職場でのスキルアップを図ろうとするのは難しいような気がしています。
自分はどちらかと言えば、収入を上げることが主であったため、転職する時キャリアパスをあまり意識してはいませんでしたが、ある程度決めた時から仕事への意欲が高まったり作業が捗る実感がありました。
まず、どんなSEになると楽しいだろうか、どんなものを作ってみたいか、考えることをオススメしたいです。
□社会性が育ちにくい
挨拶や報連相、電話や顧客対応といった所での行動について、先輩や上司の姿から多く学ぶものがありました。しかし、フリーランスでは単独で飛び込むため、そういった一般的なことを学ぶ背中がないことに気づきました。
同僚やBPの中にも優秀な方や、気を回してくださる方も中にはいらっしゃいますが、そういった方は少なくなっている傾向にあるような気がしています。
私は、いくつかのコミュニティに属したり、知人や友達との付き合いを大切にしています。もちろん顧客上長や同僚との関わりも大切にしています。
その中で、自分には足りないものやもっとこう直したらいいなってことに気付かされることが多く、社会人として大切な部分を学んでいることを実感しています。
□まとめ
会社の規模、特性、携わる業務の種類や契約形態よって状況は様々かと思いますが、大事にすることは共通しているのではないでしょうか。