一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

憧れのウェブデザイナーで仕事をえるためには、実績が必要とよく言われる。
私が、ウェブ制作の世界に入ったときも実績を創る事が大切だという話で、当時通っていたデジハリの卒業制作は、古巣のサイトを制作する事にした。結局サイト自体はリニューアルにも採用されて公開し実績になった。
最近こんな話をよく聞く。業界12年になった私に対しても結構頻繁にある話なので、駆出しの方にはもっとあるのかもしれない。
もし、これからウェブデザイナー目指す人は、あなたの技術が搾取されないよう実績が作りも注意してほしい。

自分からお願いして無料で制作するのは良い

「ウェブ制作の実績を作りたいので。無料で作らせて下さい。」かつて、自分もこのようにして古巣のサイトを作ったが。逆に、会社の方から「実績にしてよいから、無料で作ってほしい」こんな場面も実は存在する。そんな時はいったん立ち止まって考えてほしい。結論を言うと先方からのお願いという場合、そういうことを言う会社や個人と付き合ってはいけない。
業界12年の私に対しても、初見やあまりつながりのなかった方からのラブコールで、こんな話をされることがある。

特に、初めて会う人には必ず言う「個人ならいざ知らず、会社組織で「無料」はありません。無料とはどういうことかわかっていますか?」と。そして「幾ばくかでも、払わないのであればやりません。」と基本的に言います。そうすると対外諦めてしまう事が多い。結局それくらいの熱意だったのか。やっても失敗するのはこの結果を見ても良くわかる。

 

何故先方からのラブコールが駄目なのか。

端的に言うと、それはあなたの労働力を搾取するという点が最も強い。特に会社組織ならば、信用もあるわけでお金を借りてでもリスクを負ってプロジェクトを進めるべきである。そんなこともできないのに事業として進めることはあり得ない。そういう人に限って「簡単にできるんでしょ?やってよ!」という事を言ってくるものもいる。結局それほどの価値しか魅入られていないのである。
今いいことを言っていても、将来がうまくいく保証はないし、実績にさせてもらっても本当にそれが自分に生きるのだろうか。疑問である。彼らの目的は、事業の成功ではなく、あなたを無料で参画させ、自分の目的を達成する。あなたの生活なんて何一つ考えていないのである。もし実績にさせてもらえるというのだけで、そういった案件をやるのならば、参画する条件をまとめ、契約書または、覚書を制作し確認するべきである。

 

「無料」でやる場合は、しっかりと考えて納得してから行動する。

確かに、実績を作ることは重要だし、その人に信頼をえるために「無料」でやるという事もあるだろう。
しかし、「無料」案件をやる時は十二分に注意する事がある

  1. 金銭的に余裕がある時
  2. 案件の内容と規模が手に負えるものであること。
  3. 手が比較的にすいている時
  4. 先方の会社の状況(体力があるのかどうか、会社の規模など)
  5. 何があっても、責任を問われないか。
  6. 将来の見返りは本当にあるのか。
  7. 契約書又は、覚書を取り交わしてくれるか。
これらを検討して本当に大丈夫と思えるのなら、やってみても良いのではないだろうか。無料制作で、トラブルになれば「信用」や「信頼」は壊れる可能性が非常に高い。大変な作業であれば、必ず出てくる悪魔の感情、「タダで創っているのに」この負の感情が出てきたらもう終わるしかない。こういう気持ちにならない状況であるという確信をもって受けるべきである。
以前も書いたが騙されたこともあるし、大変な思いもこの12年の間には経験もしてきた。
仕事は甘くはないし、騙されないように注意してしすぎることはない。

 

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