こんにちは、Webアプリエンジニアの篠原です。
先月まで、純粋なWebアプリケーションの開発を作業範囲としたプロジェクトに携わっていました。
アプリの設計そのものは上位会社から受領したのですが、その設計が突っ込みどころ満載で…。
技術的な課題があったため何度も確認を重ねたのですが、設計元はその課題をきちんと理解していない様子。
結果的にアプリ修正が後々になってから多発することとなりました。
また、アプリ設計がありながら、そこで取り扱うデータの構造がなかなか決まらなかったこと、アプリが動作するインフラ構成が結合テストまで明確でなかったことも手戻りを生みました。
私は、データ構造とフロー、そして格納先が明確に決まってこそ、アプリ設計の前提に立てるものであると認識しています。
データ構造が決まれば、自ずとそれを実現するためのインフラ構成が導かれ、その上に良いアプリ設計が生まれます。
また、要件をなんでもアプリで担保するのではなく、Webサーバーやロードバランサなどのミドルウェアやインフラ構成でカバーすることも一考です。
URLとのマッピングを絞ったり、共通的なHTTPヘッダーを付加する等、あえてアプリから切り離して実現性を考慮することで、よりセキュアになったり、今後のスケーリングに柔軟であったりすることもあります。
今回は、アプリエンジニアであってもデータ構造とそれを支えるインフラ構成を踏まえ、ボトムアップに考える視点の重要性をあらためて感じた経験でした。
さて、今年はコロナ禍という見えない脅威がありながらも、おかげさまでシステムエンジニアとしての仕事は大きく崩れることなく、無事に仕事納めを迎えることができました。
また今年は、アプリの“改修”ではなく0から1への“構築”行う機会が多く、新しい技術に積極的に触れる機会もあったことで、着実に成長を感じられた1年でした。
来年もコロナ禍での生活は続きそうですが、一人のシステムエンジニアとして、社会に良い意味での変化をもたらせるよう、より一層技術向上に励んでまいります。