連日のように様々な資産が史上最高値を更新しています。各国の空前の金融緩和により溢れたマネーがリスク資産に流れ込んでいるのでしょう。ビットコインもとうとう時価総額が1兆ドルを突破しました。今年中にビットコインの価格が10万ドルを突破することも決して夢物語ではなくなってきました。あと50%強の上昇で10万ドル達成なので、現在のスピードだと3月末までに達成してしまうかもしれません。さすがにその場合はバブル状態だと思いますが。
ただ、最近の米国経済の動向を見ると、予想よりもかなり早いスピードで正常化してきているように感じます。通常であれば嬉しいニュースではありますが、このまま安定的に景気が回復してくれば、市場に流れ込んでいる莫大なマネーを巻き戻すよう中央銀行が動き出す可能性もあります。FRBは2023年までは金融引き締めは行わないと言っていましたが、ワクチン接種等により想定よりも急速にアメリカ経済が回復した場合には、適切に金融引き締めを行わなければバブルを引き起こすことになってしまいます。バブルは膨れ上がってしまうとその処理コストが莫大なものとなってしまいます。バブルは初期の段階で落ち着かせなければいけません。コロナ後の景気浮揚策とバブル対策の両立は非常に難しいものがあるため、ひたすら金融緩和と財政出動を行えばよかったこれまでとは少々ステージが変わってきました。息の長い相場にするためにも、ここら辺で全ての資産価格が足場固めをしてくれると良いのですが、それも難しそうです。