業務でWindows ServerのWSUSに触れる機会が多くなったので、
WSUSについて投稿します。
●WSUSがあると良い理由
WSUSを理解するのはWSUSによって生じるメリットを理解するのが近道です。
●インターネット速度に影響しない
WSUSがある場合はインターネット上から一回更新プログラムを取得すれば事足りますが、
WSUSが無い場合だとパソコンの台数分プログラムをインターネット上から取得することになります。
下図の場合は3台ですが、例えば大企業で1000台パソコンがあった場合、
確実に帯域を圧迫するのでインターネットの閲覧が出来なくなります。
更新プログラムで多いものだと1GBというのもありますが、
その場合は1TBのデータが流れることになります。
補足をするとWSUS配下のネットワークは一般的に大量のデータが流れても問題ないよう設計されていて、
インターネットへの通信回線(WSUS~インターネット)は太くすると回線使用料が高くなるので
細くなっていて大量のデータを流すことができません。
●更新プログラムを一元管理する事ができる
WSUSはWindows更新プログラムの配信を一元管理することができます。
下図はWSUSのUpdate Servicesというアプリですが、このアプリで内で様々な機能を利用することになります。
●WSUSの機能で下記の事ができます。
●更新プログラムの許可不許可の指定
Windows更新プログラムによってシステムが不安定になってしまうことを防止するために、
各更新プログラム毎に承認しないと配信されないようになっています。
●配信するコンピュータの指定
コンピューターをグルーピングする事でコンピュータ毎に配信項目を指定する事ができます。
●配信された事の確認
コンピュータにWindows更新プログラムが配信されたことや、
インストールがされた事を確認する事ができます。
最近の資産管理システムでも同等のことが可能です。
●WSUSがダウンロードする配信プログラムの指定
更新プログラムはかなりの量があります。
ただ全ての更新プログラムが必要というわけではないので、
更新プログラムをダウンロードする時点で振り分けることができます。