今回は、「レスキューモード(RHEL)」について記載します。
何か問題が発生してシステムの復元する必要がある時に使用します。
例えば、
問題その1
・Red Hat Enterprise Linux を正常にブートできない。
この問題はRed Hat Enterprise Linux をインストールした後の別のOSのインストールが
要因で発生する事があります。
他のOSの一部は、コンピューターに他のOSがないとみなします。
このため、GRUB ブートローダーを格納している本来のマスターブートレコード (MBR) を
上書きしてしまいます。
このようにブートローダーが上書きされてしまうと、レスキューモードに入って
ブートローダーを再構成しない限り、Red Hat Enterprise Linux を起動することが
できなくなります。
もう 1 つの一般的な問題は、インストール後にパーティションのサイズ変更、
または空き領域からの新規パーティションの作成をするのにパーティション設定ツールを
使用している時に発生し、パーティションの順番が変わってしまいます。
「/」パーティションのパーティション番号が変更された場合、
ブートローダーはパーティションをマウントするのにそれを見付けることが出来なくなります。
この問題を修復するには、レスキューモードでブートし、 /boot/grub/grub.confを修正します。
問題その2
・ハードウェアまたはソフトウェアの問題があり、システムのハードディスクドライブから
いくつかの重要なファイルを取り出したい。
このカテゴリには多種多様の状況があります。
例として、ハードドライブが機能しない場合とブートローダー設定ファイル内に
無効なルートデバイスまたはカーネルを指定する 2 つの場合があげられます。
これらのどちらかが発生すると、Red Hat Enterprise Linux を再起動できません。
しかし、システム復元モードの 1 つでブートすると問題を解決できる可能性が生じ、
少なくとも重要なファイルをコピーすることはできます。
問題その3
・root パスワードを忘れてしまった。
root パスワードを忘れた場合は、別のパスワードに再設定します。
そのためにはレスキューモードまたはシングルユーザーモードで起動し、
passwd コマンドを使用して root パスワードを再設定します。