一般社団法人 全国個人事業主支援協会

COLUMN コラム

中島聡さん執筆の、『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』を読みました。

 

 

仕事術のつもりで読んだのですがちょっとぶっとんでると感じて実践は難しいかなと思った反面、情熱を感じる本で中島さんは仕事が好きなんだなぁ、私も仕事を楽しみたいなぁと思いました。また、言葉の使い方が良かったですね、渡米経験があり英語的ニュアンス表現ができるからなのか伝説のプログラマーだからなのか、ただの変人だからなのか新鮮な文章表現で読んでいて読み物として純粋に面白かったです。

 

1章

 

あなたの仕事が終わらない理由

 

まずは納期を守れない原因を掘り下げている章です。

ざっくりと要約すると誰もがラストスパートで頑張ろうと考えていることが納期に間に合わない原因のようです。

寧ろ頑張るべきはスタート直後でその後ゆとりを持たせて納期にむけて動く必要があります。スタートダッシュは私も心掛けていきたいなと思いました。常にフットワークを軽くしていかないとですね。

 

2章

 

大切なのはロケットスタート

 

1章レビューでスタートダッシュが大事と言いましたが、著者は更に強調してロケットスタートと言っています。本書では度々2:8の割合が登場します。開始2割の時間で8割方を終えてしまうという話です。10日で言えば、2日で仕事の8割を終えて残りの8日でのんびりと2割の仕事をこなしていくという印象です。ここら辺が難しいと感じましたが、せめてスタートで全力をという心掛けはするようにしました。8割終えるというスケジュール感覚まで掴むのは鍛錬が必要な気がしていますが、とりあえず出社してから2時間ほど集中して全力でタスクをこなすタイムを作って、そのあとの時間はのんびりと流しで作業を行っています。朝は頭もフレッシュですし効率がよくなった気がします。

 

…ただ周りが朝眠たそうにしている関係で午前にタスクが動かなくてそもそもの動き出しが午後になってしまうという事態がチョコチョコと発生してしまいストレスが溜まります…… 🙄 プロジェクトメンバーにモーニングメソッドでも紹介して朝の走り出しを軽快にしようかしら笑

 

3章

 

ロケットスタート時間術の起源

 

著者の働き方がどうして生まれたかの起源に関してです。

ここら辺からは、時間術という概念よりも著者の半生を追うような感じでした。

私もエンジニアということもあり著者の半生とともにwindowsなどのソフトウェアの変遷を見ていくのは非常に面白かったです。

 

4章

 

仕事との向き合い方を考え直しましょう

 

ノウハウのまとめと共に、著者の仕事への思いや執筆に対する情熱を感じとることができました。印象に残ったのがそもそも集中力が必要な仕事をするなという話です。曰く、本当にその仕事がやりたいと思ってやっていることなのであれば集中しようと思わずとものめりこんでしまうということです。私も現在24歳でまだまだ仕事のことを知らなすぎるのでフリーランスという立場を生かして色々なことに触れて天職とも言えるような楽しい仕事を見つけたいなと感じました。

 

【まとめ】

時間術として参考にしたかったのですが、参考にできる部分はスタートで全力を出してあとは流すという部分で著者の真似をして働くのはちょっと難しいなと感じました。ただ、著者の仕事へ対する熱意や、この本を執筆した目的や情熱には痺れるものがあり、全体の感想としては読んで良かったなと感じる本でした。昨今の流れでは、結構科学的根拠を求める方が多いので哲学的な概念の多い本書はそこまで強くオススメできませんかね。エビデンス厨にならず緩く人の考え方を享受するというのも大事かと思うのですが…

仕事への向き合い方を変えたいという方はぜひ購読を勧めます。

 

中島聡さん、仕事及び人生への情熱を注いだ一冊を執筆くださりありがとうございました!

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小笠原 史人

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