前回の続きです。
今回は誰が作成したかという事を調べてみました。
厚生労働省からパーソルプロセス&テクノロジーが請負し、マイクロソフト、エムティーアイ、フィクサーに再委託しています。
厚労省が決めている半分を超過した9割以上を再委託しています。
しかも、エムティーアイは更に2社に再委託しています。
この業界では良くある光景ではあるが、再委託禁止や差異再委託禁止など色々制約があるのも事実です。
恐らく元請のパーソルプロセス&テクノロジーは実作業者の状態も誰が制作しているのかなど全く把握していないと思われる。
失敗プロジェクトにありがちな状況であると想像できる。
この様なプロジェクト体制がテスト項目のレビューがされず、観点漏れを引き起こし、洗剤バグが取り切れない状態に降りいる原因となる。
今回の失敗は、厚労省の規定を逸脱した契約を認めた担当者とほぼ丸投げした元請に責任があると思われる。
非常に責任が曖昧になり、誰かがやってくれているとみんなが思い、大丈夫と根拠のない自信を持ち人が出てくる。
そして、何かあれば俺の責任ではない、とみんなが言って、・・・
そうならないためにきちんとしたプロジェクト管理が必要である。少なくとも厚労省にシステムに精通したPMOを雇い、プロジェクト全体の管理をきちんとしていたらこうはなっていない。
税金なので、もっと効率的に効果的に使用して欲しいものである。
(つづく)