LIMITLESS 超加速学習: 人生を変える「学び方」の授業
ジム・クウィック
本書を読もうと思った経緯は
速読を習得したくてネットブラウジングしたところ
本書を引用した速読法の記事があり、
引用元の本を読むべきと感じたことです。
総合的にいい本でした。
というのも、章の終わりを見るとわかるのですが、
章ごとに参考文献の数が滅茶苦茶多いです。
この手の本に科学的根拠というのは結構気にするタチですので、
こうやって数多の論文を一つの本にまとめてくれてるというのは好感が持てます。
(引用論文が正しいかは置いておいて)
余談ですが、よく根拠を挙げているのに関わらず間違っていると
頭ごなしのように否定する人がいますが、
こういうのって自分自身で取り組んで実践というか実験して
自分の中でフィードバックを得ないと正しいか正しくないかの
判断がつかないと思います。
基本騙されたと思って試して、やっぱダメだったからこの人の
言ってることは間違いだとかがいいと思います。
間違ってんじゃねと思ってググって間違ってる理由探すと、
確証バイアスというのに引っかかって批判的な根拠ばかり
拾い集めたりしてしまいますので…
話がそれましたが、本書のレビューをしたいと思います。
私が興味があった速読部分と、印象的であった腸と脳の連関、
総評の流れで書きたいと思います。
速読
よくある5分で一冊読めるよみたいな速読法ではありません。
小学校で本の読み方を習って以来ほとんどの人が本の読み方を
意識したことがないということに意見して、正しく大量のインプットを
する術が書いてあります。
確かに本の読み方なんて習うことないのでなんとなしで定着してしまった、
小学生頃から読み方は大きく変わらないですよね。
それに対して読みたいものはドンドン難解なものに…
私はかなりの遅読なのでのめり込んで読みました。
まず、サブボーカライゼーションを減らすことは意識しています。
頭の中で音読してしまう癖のことで、これをしながら本を読むと、
音読でできる以上のスピードで本を読むことができません。
音読できるスピードと脳が理解できるスピードは違うようで、
いまはまだ慣れないのでのんびり読む方が理解できるのですが、
とりあえず目で読め目で読めと自分に発破かけながら
音読せず記号的に文字を追うクセ作りしています。
また、速読した方が集中できて深く内容を理解できる点は意外でした。
ちゃんと咀嚼して読む方がいいと思っていましたが、急足で
読んでる時の方が本にのめり込んでいて頭に入るそうです。
呑気に車を運転していると周りの景色やこの後の予定など色々なことが、
頭の中を駆け巡るけど、F1レースで真剣に運転している時は
目の前の運転一挙手一投足に目を向けるため余計なことを考えられない
という感じだそうです。
読書スピードが遅いことを咀嚼してじっくり理解しているからいいと
流していましたが真剣に速読できるようになりたいと感じました。
また、一単語ずつ目で追うのではなく、4,5単語の塊で
内容は掴めるそうなので単語よりも意味の塊として掴む癖を
つけようとトレーニング中です。
脳と腸の相関関係
こまかいことは分からないんですけど、
脳と腸には密接なつながりがあるようで、
腸の状態で幸福感を感じることがあるようです。
腸で吸収した栄養を脳に送るから腸が大事という
説には納得でしたが、血流を上回るスピードで
腸から脳に何かが送られているようです。
ちょっとオカルト的なイメージありますけど笑
とにかく腸の健康は脳もとい全身の健康につながることは納得でしたので、
食事など大切にしたいですね。
粗食がいいのでしょうか、そのうち食事の本でも読んでインプットします。
総評
一番興味のあった速読部分から先に読んで、
速読法を実践しながら頭から尻まで読了しましたが、
確かにいつもと同等もしくはそれ以上の理解度で
最後まで読めました。何より理解力を維持したまま
圧倒的スピードで読めたのが感動です。
電子で読みましたが、500ページくらいにいつも
10時間程度かかるところ、3,4時間で読めたと思います。
とにかく慣れたら理解度もスピードも上がるかと思っているので、
他の本で継続的に練習していきます。
インプットスピードが上がると夢が広がりますね。
本業のエンジニア業でも勉強すべきことが沢山あるので、
繋げていきたいです。
と言った感じで速読に関しては効果を実感でき
信憑性のある内容でした。
ハウツー本で沢山の手段が記載してあるので全体を
通して実践しやすいことから取り組んでいけば
勉強の質がより良いものになっていくと思います。
ただ、ハウツーと言っても著者の生徒が実践してみて効果のあること
だったり著者の経験から考えられたりしたことから
掘り下げて記載されているため少々回り道している感じがします。
読み物として面白いと感じるのでいいのですが、
いざ読み返したくなった時とか結論を急ぎたい人には向かない感じの
印象はありました。
ともあれ、当初の目的であった速読は早速効果を実感していますし、
間違いなく私にとっては読むべき本でした。
執筆いただいたジム・クウィックさんありがとうございました!